1月の販売ランキングで10位に突如ジムニー浮上! クロスビーも売れてスズキの好調が目立つ

この記事をまとめると
■2026年1月単月締めでの車名(通称名)別新車販売ランキングが発表された
■全体1位はホンダN-BOXとなった
■事業年度末までの登録車の新規登録は難しい状況で決算セールは事実上終了している
2026年1月の車名別新車販売台数ランキングが確定
1月は年始休みもあってディーラーや車両生産工場の稼働日数が少なく、年間を通じても販売台数は少なめに推移するのが定番となっている。そのような時期の車名(通称名別)販売ランキングでは、一般的な時期に比べると面白い結果になることも目立つ。
2026年1月単月締めでの車名(通称名)別新車販売ランキングを、自販連(日本自動車販売協会連合会)から登録車のみ、全軽自協(全国軽自動車協会連合会)から軽自動車のみでの車名(通称名)別販売ランキングを合算(含軽)させたランキングを作成すると、2026年1月単月締めでもっとも売れたクルマはホンダN-BOXとなった。2025年11月が約1.6万台、2025年12月が約1.55万台と抑えめの販売台数にも見えたので、2026年1月にドカーンと販売台数を乗せてくるかと思いきや、2026年1月も抑制の利いたような販売台数となっていた。

年頭の初売り段階で発注しても、一般的な仕様にもかかわらず工場出荷予定が2月下旬あたりとの話であったので、即納対応可能な仕様がかなり絞り込まれており、自社届け(売り先のない在庫にナンバープレートだけつけて販売台数の上積みを行うこと)などでなかなか販売台数の積み増しができない状況が続いているのかもしれない。とはいえ1.5から1.6万台という月販台数自体が多いことには変わらないのだが、11月から1月の間では1度ぐらい2万台近辺の販売台数があってもおかしくないと筆者は考えている。
登録車では総合順位で3位のトヨタ・ヤリス(1万1192台)が最上位となっている。興味深いのは総合順位で16位、登録車のみでは10位にスズキ・ジムニー(シエラ&ノマド)が6322台で入っているところである。ちなみに2025暦年(2025年1月から12月)締めでの年間新車販売台数は4万1366台(月販平均約3447台)となっている。

登録車版ジムニーといえば、そもそも3ドアのシエラでも納期遅延が目立っているなか、インド生産となる5ドアのノマドは新規受注停止が続くなど、供給体制の混乱も目立っていた。最新トピックスでは2026年1月30日より受注再開したとのことであるが、1月30日から2月28日までの期間を納車順を決定する抽選申込期間として受け付けるなど、受注再開したとはいえ混乱が続いている。
登録車のみでのランキングでは、上位10車のうち8車がトヨタ車というのが常態化しつつあり、残りをホンダ・フリードと日産ノートでわけ合うのが定番だが、2026年1月に関しては、残り2枠をホンダとスズキ(ジムニーシエラ&ノマド)がわけ合った。

スズキといえば改良を行ったばかりのクロスビーも2205台を販売し、登録車のみで25位(前年同期比240.7%)と好調が続いている。
トヨタ・プリウスは以前と比べれば低調傾向が目立つようにも見えるが、思い切ったクーペ風スタイリングが法人営業車など社用車需要にミスマッチすることもあるようだ。いままでガソリン車とHEVを併売していた車種でも、トヨタやホンダではHEV1本に集約する動きが目立ってきているので、“HEV専用車プリウス”という存在もその使命を終えようとしているのかもしれない。
すでに販売店は2026年6・7月の夏商戦をにらむ
軽自動車のみでは、1位N-BOX、2位スズキ・スペーシア、3位ダイハツ・ムーヴとなっている。ムーヴが新型となっていることもあるのだろうが、派生車種のムーヴ・キャンバスが自社届け出も含めダイハツ軽自動車の需要の中心になっていることを物語っているといっていいだろう。

軽四輪乗用車では依然としてダイハツが完全復調といえない状況が続いている。2026年こそぜひ完全復調を遂げてもらいたいものである。
軽自動車についてはこれから事業年度末(3月末)に近いほど、マツダやスバルといったOEM(相手先ブランド供給)軽自動車の買い得状況が顕在化することが多い。棚卸という表現が適切かは別として、わかりやすい表現としてはこれに尽きると考えている。
両社がスズキあるいはダイハツからOEM供給という形で軽自動車のラインアップを続けているのは、過去にオリジナル軽自動車をラインアップしていた名残りともいわれている。マツダやスバルの登録車ユーザーが軽自動車も欲しいとなったときの準備ともいえるのだが、積極的に販売しているわけではないなか、決算が近づくにつれ在庫あるいは供給体制のよいOEM軽自動車を買い得条件で積極販売するケースも目立ち、事業年度末決算セールでは狙い目といっていい存在となっている。

登録車については、その多くがすでに新規に受注したぶんについては、事業年度末(2026年3月31日)までに新規登録を行うことはかなり難しくなっている。軽自動車でも現状では意外なほど納期(とはいえ2〜3カ月ほど)がかかるケースも目立つので、新規受注獲得に絞っていえば、すでに事業年度末決算セール自体は事実上終了しているといっていい。今後は、新規登録ができていない受注残車両をどこまで3月中に新規登録して販売実績に反映させるかが、新車ディーラーでは中心となってくる。
このような状況のなか、事業年度末決算セール中とはいえ2026年6、7月における夏商戦をにらんでの受注活動へシフトするので、極端に値引きなどの購入条件が引き締まるということはないものと考えている。

「来月が車検だから」といった直近での新車購入希望は対応できないと断られることが販売現場では珍しくない。いまどきの新車購入は事業年度末決算セールなどにタイミングを合わせるのではなく、納車まで時間がかかることを見越し、十分に時間的な余裕をもたせないと、満足いく買い物ができないことにもなるので、十分に注意することをおすすめする。
2026年1月単月締め車名(通称名)別販売ランキング
1:ホンダN-BOX 1万6534台
2:スズキ・スペーシア 1万4048台
3:トヨタ・ヤリス 1万1192台
4:ダイハツ・ムーヴ 1万533台
5:ダイハツ・タント 1万263台
6:トヨタ・シエンタ 1万145台
7:日産ルークス 9328台
8:トヨタ・ライズ 9239台
9:トヨタ・カローラ 9218台
10:トヨタ・アルファード 7860台
11:トヨタ・ルーミー 7694台
12:トヨタ・ヴォクシー 7190台
13:ホンダ・フリード 7135台
14:スズキ・ハスラー 7130台
15:トヨタ・ノア 6439台
16:スズキ・ジムニー 6322台
17:日産セレナ 6263台
18:ホンダ・ヴェゼル 6028台
19:日産ノート 5714台
20:三菱デリカミニ/eK 5372台
21:トヨタ・アクア 5268台
22:ホンダ・ステップワゴン 5205台
23:スズキ・ワゴンR 4958台
24:トヨタ・ハリアー 4678台
25:スズキ・ソリオ 4456台
26:トヨタ・ランドクルーザー 4385台
27:トヨタ・クラウン 4329台
28:ダイハツ・ミラ 4256台
29:トヨタ・プリウス 4103台
30:スズキ・アルト 3838台
