永島英器氏

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 生命保険協会は、生保会社から保険代理店への出向者による情報漏えいの件数が、10月末時点で18社、計約42万2000件に上ることを明らかにした。

 15日に行われた定例の記者会見で、永島英器会長(明治安田生命保険社長)は、「不適切な情報取得の再発防止と個人情報の厳正な取り扱いを各社に要請した」と説明した。

 この問題では、生保会社から代理店への出向者が、他社の契約者の情報を自社に流していた。生保各社は金融庁の指示を受けて調査を行っている。個人契約での情報漏えいの調査はおおむね終了し、現在、法人契約での同様の事案の有無を調査しているという。

 永島氏は「原因の大半は、個人情報についての出向者の認識不足や確認漏れだった」との認識を示し、「最終報告結果を踏まえ、協会として必要な対応を検討する」と述べた。