大谷翔平でも届かなかった“偉業”の可能性が目前で幻に ガーディアンズの32歳主砲は前向きに「来年やるよ」

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ホセ・ラミレスは大谷でも届かなかった偉業に目前だった(C)Getty Images

 今季、ドジャースの大谷翔平はレギュラーシーズンで「50‐50」を達成するなど、数々の偉業を達成した。そんな大谷でも手の届かなかった記録に、わずかに及ばなかった選手がいる。ガーディアンズの両打ちのスラッガーであるホセ・ラミレスだ。

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 ラミレスはチーム161試合を消化した時点で「39二塁打・39本塁打・41盗塁」をマークし、あと1二塁打・1本塁打で「40-40-40」を達成すると、2006年に当時ナショナルズに所属していたアルフォンソ・ソリアーノが「41-46-41」を記録して以来、史上2人目の偉業となるところだった。これは大谷でも達成できなかった記録で、大谷は今季38二塁打だった。

 ラミレスの記録はシーズン最終戦の162試合目で最後の望みが託されたが、悪天候によって予定されていたアストロズ戦の中止が決定。両チームともすでにポストシーズン進出が決まっていて、シード順も確定していたなか、MLBは順延ではなく試合を開催しないという決断を下した。

 もし本塁打1本だったとしても、大谷を含め過去6人しかいない「40‐40」クラブの一員となっていた。米メディア『MLB.com』は記事の中で「しかし、39-39-40で終わったことで、ラミレスにさらなる活躍を望むばかりだ」と記し、「ラミレスは自分がそれをできるとわかっている。彼がそれを証明できるまであと数か月待たなければならないだけだ」とした。

 ガーディアンズのスティーブン・ボート監督は「彼は『来年やるよ』と言ったんだ」と、ラミレスが前向きな思いでいることを明かした。「これこそが彼なんだ」と、32歳の主砲に指揮官は感服していた。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]