今夏にデュッセルドルフからリーズに移籍した田中。(C)Getty Images

写真拡大

 新天地ではまだ、2試合で終盤から途中出場しただけだ。力を示すのはこれからになる。

 日本代表MFの田中碧は今夏、移籍市場最終日にチャンピオンシップ(イングランド2部)のリーズに移籍した。加入翌日のハル戦で86分からピッチに立ち、デビューを果たすと、インターナショナルウィークをはさみ、前節バーンリー戦でもやはり86分から起用されている。

 加入から間もなく、さらに代表参加による離脱もあっただけに、チームに溶け込むまでの期間は必要だろう。だが、リーズOBの元イングランド代表GKポール・ロビンソンは、専門サイト『MOT Leeds News』で「ローテーションがあるのは確実だ」と、田中がチーム内でポジションをつかんでいくはずと話した。

「タナカを獲得したのには理由がある。新シーズンに向けてリーズが手薄だったエリアだ。センターハーフにケガがあったら、イーサン・アンパドゥがCBに下がる。ジョー・ロスウェルが入って、タナカが別の選択肢をもたらす」
【画像】2024年夏に海外で新天地を求めたサムライたち
 ロビンソンは「(田中は)ブランドン・アーロンソンとは違う何かをもたらす」と続けている。

「もっと深い位置でプレーし、より守備的な責任を負う。とても、とてもしっかりと確立された代表選手だ。そして素晴らしいエンジンを持っている。私が見てきた中で最もフィットした選手のひとりだ」

「アーロンソンをもっと高い位置で起用し、タナカが守備的な能力で入ることがあるだろう。そうなったら、彼を外すのは難しくなるだろうね。アーロンソンは相手を逃してしまうから、彼の守備の仕事はほかの選手ほどではないんだ」

 短時間にもかかわらず、ここ2試合の出来に、一部サポーターから先発出場を望む声もあがっているという田中。チームとともにプレミアリーグ昇格を目指す日本代表MFの本格稼働に期待だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部