ミラージュナイトの兄マキシ(右)

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 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 7日の中京未勝利戦(芝2000m)はモルティフレーバー(牝、清水久)が差して2着だった初戦とは違って逃げの手に出て、そのまま押し切った。レースを振り返って、師は「ポンと出て、無理をせずにスッと行けた。センスがあるところを見せてくれた。最後は詰められそうだったが、そこからもう一度脚を使って突き放した」と高く評価した。次走は未定だが、「レース後もイライラしたところがなく、いい雰囲気。今後が楽しみです」とさらなる成長を期待した。 

 次週予定の辻野厩舎の新馬3頭を取り上げたい。21日の中京新馬戦(芝1600m)を藤岡佑Jで予定するジーティードレス(牝、父サートゥルナーリア、母リトルダーリン)は、ダートの中距離戦でオープンまで上り詰めたフィニステールの異父妹。師は「優等生タイプで、ゲート試験もすんなり合格。気が強かった母と違って素直ですし、初戦から力は出せそうです」と感触は上々だ。

 22日の中京新馬戦(ダート1400m、牝馬限定)を予定するサイラモナムール(牝、父レッドファルクス、母モンアムール)。「まだメリハリがつきづらい面があります。一生懸命走ってくれますが、ためが利かない現状。いい位置で流れに乗ってどこまで頑張ってくれるか」と見通しを語った。

 22日の中京新馬戦(芝2000m)を予定するミラージュナイト(牡、父バゴ、母ラキシス)は、オープン馬マキシの半弟。この血統の特徴を一番分かっている川田Jが騎乗する。「遅咲きの血統。11日の1週前追い切りで鞍上に感触をつかんでもらいました。まだトモを動かし切れていませんが、現状の動きから兄のデビュー前よりも完成度は上かなと思います」と手応えを口にした。(馬サブロー栗東支局・塩手)