日本の商品やサービスに触れる機会に ジェトロが北京の交易会評価

13日、ジェトロが設置した日本館。(北京=新華社記者/陳雨寧)

 【新華社北京9月15日】中国北京市の国家会議センターと新首鋼ハイエンド産業総合サービス区(首鋼園区)で12〜16日、サービス産業の展示会「中国国際サービス貿易交易会(CIFTIS)」が開かれている。日本貿易振興機構(ジェトロ)北京事務所の草場歩副所長はこのほど、新華社の取材に応じ、CIFTISは中国の人々が日本の商品やサービスに触れる良い機会となっているとの考えを示した。

 ジェトロは2012年の第1回から日本企業を取りまとめてCIFTISに参加してきた。今年は過去最大の出展規模となり、地方自治体を含め60の企業・団体が出展し、飲食、観光、日用品など多岐にわたる展示を行っている。北京に今年オープンした日本の回転寿司チェーンのスシローやはま寿司も初出展。来年開かれる大阪・関西万博の公式マスコット「ミャクミャク」も北京初お目見えとなった。

日本の商品やサービスに触れる機会に ジェトロが北京の交易会評価

13日、日本館に展示された酒類。(北京=新華社記者/陳雨寧)

 会場にブースを構えるほか、日本の出展企業は通信アプリ「微信(ウィーチャット)」のミニプログラム「JETRO日本商務館」でもさまざまな商品をオンラインで展示している。

 草場氏はCIFTISについて、初期と比べ規模がかなり大きくなり、出展者の展示も洗練してきていると述べ、中国経済の成長が出展内容にも反映されているとの見方を示した。さらにCIFTISは中国の人々が日本の商品やサービスに触れる良い機会だとし、「毎年多くの方に日本館に来ていただき、さまざまな商品やサービスに触れていただけている。そのこと自体が大きな成果だ」と述べた。

日本の商品やサービスに触れる機会に ジェトロが北京の交易会評価

13日、日本館に出展した企業の展示スペース。(北京=新華社記者/楊珏)

 中国市場での日本企業の発展見通しについては「中国にはさまざまな国の企業が進出し、中国企業も成長を続ける中、日本企業は厳しい競争が求められている」とした上で、「切磋琢磨(せっさたくま)しより良い製品やサービスを提供していくことで、まだまださまざまな可能性がある」と期待を示した。

 草場氏は、「サービス貿易」に焦点を当てたユニークなプラットフォームであるCIFTISを通じ、経済の各分野で中国と海外の多様な交流が進んでいると指摘し、「来年以降も出展を継続し、日本のさまざまな商品やサービスを中国の皆さまに伝えていきたい。今後もさまざまな機会を通じて中国の皆さまと日本企業の橋渡しができれば」と抱負を語った。(記者/陳雨寧、楊珏)