【レポート】ATEEZ、日本初ファンミーティングのオフィシャルレポートが到着

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■「みなさんはいつも僕の心に刻まれています。いつもそばにいます」(ATEEZ・SEONGHWA)

ATEEZが、8月21日・22日の2日間にわたって開催した日本で初となるファンミーティング『ATEEZ 2024 FANMEETING IN JAPAN』のオフィシャルレポートが到着した。

全公演が早々にソールドアウトし、ファンの期待の大きさも伺えた今回の公演。ここでは8月21日・22日に東京ガーデンシアターで開催された公演のうち、21日の模様を届ける(8月26日・27日に予定されていた大阪公演は台風10号の影響で中止が発表された)。

■オフィシャルレポート
日本デビュー6年目にして今回がATEEZのキャリア史上初めてとなる日本ファンミーティング。日頃からATINY(エイティニ:ファンの呼称)との絆も強いだけに、待望のイベントがついに実現するということもあり、会場はあいにくの天候にもかかわらず開演を前に少々浮足立っている。

ステージ上のLEDには、今回の公演のコンセプトでもある「TINY UNIVERSITY」と書かれたペナントが垂れ下がる大学のキャンパスの姿が描き出されている。

開演時刻を少し過ぎたころ、暗転した会場のビジョンには浮かない顔をするYUNHOが映し出される。どうやら就職活動に必要な履歴書に書く内容がなくて途方に暮れているよう。「My College Wishlist」と書かれたノートを開いてみては、何も叶えられていないことに後悔がつのる。そんなとき、ひょんなことで手に入れた“魔法のプレイヤー”をきっかけに始まるのは、なんと2回目の大学生活だった…というコンセプチュアルな映像から始まると、キャンパスの正門をかたどったLEDのなかから、ネイビーとホワイトのセーラーモチーフの爽やかな衣装で8人が登場し、大歓声が上がる。

まずは「Feeling Like I Do」で会場を温めると、続いて「Twilight」と「Stay」をメドレー形式で披露。曲中にはメンバーそれぞれ、客席に手を振ったり微笑みかけたり、SEONGHWAはYUNHOやYEOSANGとハートを作ってATINYに届けたりと、軽やかに楽しむメンバーの姿を見ることができるのもファンミーティングならでは。

HONGJOONGの「会いたかったです! 東京のATINY、アンニョーン! こんばんはー!」の挨拶にATINYも「こんばんはー」と元気よく挨拶すると、そんなATINYの反応にメンバーたちは「かわいい! かわいい!」と盛り上がる。「ATINY、ファンミーティングをずっと待っていてくれましたか?」(YEOSANG)、「今日1日、僕たちと一緒に遊びましょう!」(SAN)とメンバーがひとりずつ挨拶すると、今回のファンミーティングのコンセプトに沿って「まさか、君たちは新入生のATINY? え、キレイですね」(MINGI)、「僕もTINY大学の新入生だよ!」(YUNHO)、「ちょっと待って。本当に新入生? 5年生じゃない?」(JONGHO)と早速小芝居がスタート。WOOYOUNGも今回の公演でMC兼“TINY大学の教授”を担当する古家正亨氏に、「先生、楽単教えてください!」なんて絡んでいる。今日はそんなATEEZと一緒に大学生活を送るような気分を味わいながら、“ATINYのロマンを叶える”1日だ。「全部叶えてあげる!」とSEONGHWAが言うと、ATINYの長年の夢が叶う時間が本格的にスタート。

まずは「ATINY‘s PLAYLIST」。日本のATINYから募ったプレイリストの曲のダンスにメンバーがチャレンジ。この日は「MANIAC」(VIVIZ)をHONGJOONG、YUNHO、YEOSANG、WOOYOUNGでチャレンジしたのに始まり、HONGJOONG、SEONGHWAが「初心LOVE」(なにわ男子)を踊ったり、「チーム友達チャレンジ」をYUNHO、SAN、MINGI、WOOYOUNGでチャレンジ…と思いきや、結局全員でチャレンジしたりと、日本ファンミーティングならではの展開も。他のグループの曲を踊るATEEZの姿を直接見られる機会もなかなかないので、はやくもATINYの盛り上がりは最高潮。プレイリスト最後の曲は「KQ Fellaz」がクレジットされ、彼らがデビュー前にKQ Fellazとして発表したパフォーマンス「Pick It Up」を久しぶりに披露したのだった。

「ATINY、ロマンは叶いましたか? まだ足りない?」というSANの問いかけに「足りなーい」と答えるATINY。すると「そうだと思ってプレイリストに1曲だけ残しておきました」(JONGHO)、「僕たちがATINYに伝えたい歌詞が詰まった曲です」(SEONGHWA)と披露されたのは、“大好きだ”の歌詞がまさに今日この会場にピッタリな日本オリジナル曲「Days」。オレンジ色の照明に照らされながら、メンバーはステージの1段高いところから5階席の奥のATINYまで気持ちを届けんばかりに温かな歌声を響かせた。

VCRを挟んだ次の舞台は「TINY大学祭」。ビジョンに「KQ Fellaz」の名が映し出されると、ステージにソファーが設置されて「Pretty U by KQ Fellaz」がスタート。SEVENTEENの楽曲をカバーすると、KQ Fellaz当時の初々しい練習動画も特別に公開。「僕じゃない!」(YUNHO)などと恥ずかしがるメンバーをよそに、あどけなさの残る彼らの貴重な姿を食い入るように観るATINY。

「この機会に僕たちの練習生の時の姿をお見せできてうれしいです…ウヨンイ、うれちーっ!」(WOOYOUNG)と会場を歓声で包んで締めたKQ Fellazのステージの次は、“再び出会ったルームメイト”(YEOSANG、WOOYOUNG、JONGHO)の3人。大学祭らしく学ラン姿で「Into the New World」(少女時代)を披露すると、続いてはこの大学祭の予算の99%をかけて招いたという噂のスペシャルゲスト、“スパークリング”(SEONGHWA、YUNHO、SANが過去に出演したドラマ内ユニット)が登場。持ち曲「DIAMOND」をクールに披露するやいなや、3人お揃いのマント姿に早変わり。頭に色違いのリボンをあしらった姿に悲鳴のような歓声が上がるなか、「魔法少女」(Orange Caramel)へ。切れ味抜群のダンスで盛り上げるSEONGHWAとYUNHOとは対照的に、イントロで「うちに帰りたーい!」と心の声が漏れてしまったSANも次第に没頭して踊りきり、YUNHOの「炭酸のようにシュワッと爽やか! こんにちは、スパークリングです!」の挨拶で爽やかに出番を終えたのだった。

そしてラストを飾ったのは、ピュアリ(HONGJOONG、MINGI)のふたり。水玉柄のスーツのHONGJOONGと白ジャケットに蝶ネクタイ姿のMINGIが披露したのは、GD&T.O.Pの「Don’t Leave」。ハイトーンのHONGJOONGとロートーンのMINGIのケミストリーがとてもよく似合う曲だ。本家へのリスペクト溢れるパフォーマンスの中盤には、ステージから降りて客席にバラの花を配るおもてなしも。最後は、MINGIの「愛してるよ」で「TINY大学祭」は幕を下ろしたのだった。

続いては、“新入部員が入らずに廃部危機が迫る大学のアイスホッケーチーム”に扮した、チーム対抗ガチンコ勝負コーナー。HONGJOONGキャプテン擁するTEAM A(YUNHO、SAN、WOOYOUNG)とSEONGHWA率いるTEAM Z(YEOSANG、MINGI、JONGHO)。意気込みを語るSEONGHWAは、「勝利は僕たちのものだぜ…っと。チームA! 君たちは廃部だぜ…っと」とチーム名をかけたダジャレを投下し会場に笑いを巻き起こす。そんなTEAM Zをけん制しようとWOOYOUNGが「おいおいおい、TEAM “ズィー”!」と捲し立てれば、すかさずメンバーが「ゼット!」と突っ込むチームワークはさすがATEEZだ。

最初のゲームは「挑戦! ATEEZドン!」。ATEEZの曲を1秒だけ聴いて曲名を当てるゲームだが、座るのもひと苦労なロースツールに乗ってフラッグを獲らないと回答権を獲得できないという難易度の高さ。

ONGJOONGが「僕たちがATEEZなんだから、1曲でも間違えたら恥ずかしいからね?」とキャプテンらしく空気をピリっとさせたのも束の間。早速1問目からJONGHOが不正解。そこからというもの、なかなか曲名は当たらない、曲がかかれば踊り出す、ロースツールはどこかに行ってしまうわと、彼らの制御不能な自由奔放さがさく裂。「大学じゃなくて小学校みたいですね」とHONGJOONGが言えば、SANは思わず「古家さんすいません、今日、僕たち難しいですよね(笑)」とMCを気遣う一幕も。

続いては「フリスビー! ご飯食べよう!」ゲーム。メンバーの口の部分をくり抜いたパネルにより多くのフリスビーを投げ入れたチームの勝ちというこのゲーム。TEAM Zの的になったHONGJOONGは、パネルにフリスビーが当たるたびに「あっ! あぁ!」と痛がり、見事口に入れば「にゃむにゃむ。おいしいねー」とセルフ効果音をつけて盛り上げる。

メンバーが投げるフリスビーの軌道一つひとつにATINYが声援をおくる白熱した勝負を繰り広げ、この日のチーム対抗ガチンコ勝負はTEAM Aが勝利! 優勝賞品として「アイスホッケー部先輩優待券」なるものを獲得すると、早速WOOYOUNGがTEAM Zに対して「愛嬌10点セット」というヘビーなミッションを要求。TEAM Zの4人はATINYに向かってこれでもかと愛嬌をふりまき、最後は4人揃って投げキスでフィニッシュ。勝負の感想を聞かれたYUNHOは、「勝てて気持ちよかったですけど、僕たちは8 Makes 1 teamだから」と、最後は8人がひとつになって「チーム友達♪ チーム友達♪」と大団円を迎えたのだった。

TINY大学での生活もそろそろ終わりの時間に。ここで、ステージは事前にファンクラブ会員から募った質問にメンバーが回答するコーナーへ。「メンバーが同じクラスだとしたら誰の隣がいい?」や「自分以外のメンバーに生まれ変わるとしたら?」などの質問にメンバーが正直に回答しながらATINYとの距離をさらに縮めたところで、いよいよ最後のパフォーマンスへ。

お揃いのブレザータイプの制服風衣装でスタイリッシュにスタートしたのは、「Desire」。赤い照明のなか、ムーディかつ多彩に展開する楽曲は衣装も相俟ってATEEZのセクシーさを引き立たせATINYも大興奮。続く「FEVER」では一転、ステージの幅いっぱいに広がって、ATINYと一緒のこの時間が終わるのを惜しむように、手を振りながら客席と笑顔を交わす。ラストは「ATINY、叫べ」(HONGJOONG)をきっかけに「WORK」へ。グルービーなビートで淡々とそして情熱的に会場の温度を上げるダメ押しの1曲で会場のATINYを熱くし、記念すべき初の日本ファンミーティングの本編は終了した。

しばらくして会場に響いたのは「BOUNCY (K-HOT CHILLI PEPPERS)」のけたたましいイントロ。アンコールのスタートだと思いきや、登場したのは大きな頭をした可愛い8匹。メンバーがATEEZのキャラクター・ANITEEZの着ぐるみを着て登場し、「BOUNCY (K-HOT CHILLI PEPPERS)」をゆるゆるぴょんぴょんダンス。1曲踊りきると、全員ボイスチェンジした可愛らしい声で(キャラとして)自己紹介&トーク。何をしても、何を話しても愛くるしいその姿に会場は悶絶しっぱなしで、この日位ちばん会場が「かわいい!」でみっちりになった瞬間だったのは間違いない。

8匹が姿を消すと、カジュアルルックに着替えた8人が再びオンステージ。ここまでですでに公演時間が3時間を超える長丁場になっていたが、メンバーはATINYが客席から掲げる自作のスローガンの一つひとつに目をやり、ATINYとのコミュニケーションを惜しまない。「みなさんはいつも僕の心に刻まれています。いつもそばにいます」(SEONGHWA)「これからも愛だけを差し上げます」(YUNHO)とひとりずつ今日の公演を振り返っていくと、「最後の曲はATINYに伝えたい思いを込めた曲です」(JONGHO)、「時々心がつらくなるときは今日のこの曲を思い出してください。いつでも何度でも歌います」(SAN)、「僕たちの思いを受け取ってくれますか? 知っていたら一緒に歌ってください」(WOOYOUNG)とATINYに語りかけ、「Star 1117」へ。

客席のペンライトとLEDが映す星空とがひと続きになって、会場全体が星に包まれたかのような幻想的な空間のなか、8人はスタンドマイクで丁寧に情感豊かに歌い上げ、曲が終わると自然発生的に拍手が送られた。アンコールラストは「Promise」。ラテンビートで再び会場を盛り上げ、“掴んだ手を離さないと僕は君に約束する”と歌うこの曲は、今日この時間を共に過ごしたすべてのATINYへ向けたATEEZからのメッセージだ。

メンバーがステージをあとにすると、間髪入れず「The Real」のイントロが高らかに鳴り響きダブルアンコールへ。ワンコーラス歌い終えると、客席に降りたYUNHOとJONGHOを残して姿を消すメンバーたち。しばらくすると、なんと3階、4階、5階席にメンバーが登場! 「WAVE」を歌いながら客席をくまなく歩きまわってATINYと触れ合うと、ラストは「Dreamy Day」。ステージに戻ったメンバーは客席にハンドウェーブを求めて盛り上げ、紙吹雪が舞い多幸感あふれるなか、「また会いましょうATINY!」と約束をしてステージを降りたのだった。

アーティストしての魅力から飾らない素顔まで、ありのままのATEEZを惜しみなくATINYへ届けた大充実のファンミーティングは、ATINYたちが思い続けてきたロマンと夢が叶った時間だったのではないだろうか。次またファンミーティングを開催する時はどんな夢を叶えてくれるのか、楽しみにしたいと思う。

TEXT BY 中村 萌
PHOTO BY Yusuke hayashi_Rin (C)KQ Entertainment

リリース情報

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SINGLE「Birthday」

ATEEZ OFFICIAL SITE
https://ateez-official.jp/