アレンパが大井で“アレ”達成 馬名の意味は「あれと連覇の組み合わせ」
9日、大井競馬3Rで行われた2歳新馬(ダ1400m)で、ネーミングが思わず目をひくアレンパ(牡2、大井・澤佳宏厩舎)がデビュー勝ちを収めた。
同馬は父ドレフォン、母ハナライ、母の父Medaglia d'Oroの血統。一族には13年全日本2歳優駿2着のスザクや、15年に佐賀記念とマーチSを連勝したマイネルクロップがいる。そんな血統背景も評価されたのか、初陣は単勝1.5倍の圧倒的な1番人気。二の脚が付いて序盤からハナを切ると、そのまま後続を寄せ付けず、手応え楽に2馬身差を付けて勝利した。勝ちタイムは1分30秒2(良)。
アレンパの馬名には「あれと連覇の組み合わせ」という意味がある。「アレ」といえば、プロ野球・阪神タイガースを率いる岡田彰布監督が優勝を表現したワード。同球団は昨年、「アレ(A.R.E)」をチームスローガンに定め、見事18年ぶりのリーグ優勝、38年ぶりの日本一に輝いた。その活躍ぶり、話題性が認められ、流行語大賞も受賞。JRAにはアレ(牡3、栗東・中内田充正厩舎)という名前の馬も登録された。
今年の公式スローガンは「A.R.E. GOES ON」だが、一部ではアレ(=優勝)と連覇をかけて「アレンパ」との表現も見られる。タイガースは9日現在、首位と2.5ゲーム差の3位に付けており、優勝の可能性も十分。アレンパ自身も次走で連勝を飾って、ともに“アレンパ”なるだろうか。今後も注目だ。