小沢一郎氏、河野氏のデジタル関連公約に苦言「マイナンバーカード=利権」 野田氏支援には失望の声も
立憲民主党の小沢一郎衆院議員が4日、事務所のX(旧ツイッター)を更新。自民党総裁選への出馬を表明した河野太郎デジタル相がマイナンバーカード所有者の個人向けサイト「マイナポータル」を活用することによって「すべての国民に確定申告してもらう」といった構想をX投稿で公にしたことを受け、「マイナンバーカード=利権」などと苦言を呈した。
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河野氏は総裁選への出馬表明後、公約をXで8月末から連日投稿。3日付投稿では、所得関連のデータを国の窓口機関で一元管理する「デジタルセーフティネット」の創設に意欲を示した。
その中で、河野氏は「窓口機関はマイナンバーを使って個人の所得、保険料、所得税、地方税を名寄せして、マイナポータルに表示すると同時に、e-TAX、eL-TAXに自動入力していきます。移行期間を経たうえで年末調整を廃止して、すべての国民に確定申告をしていただきます。雑所得の経費だけ手入力が必要になりますが、その他の入力、計算は自動でできるので、個人の確定申告がほとんど手間要らずで出来るようになります」などと説明した。
それに対し、小沢氏は「河野氏は『移行期間を経たうえで年末調整を廃止して、すべての国民に確定申告してもらう』と記した。マイナンバーで国民をとことん追い詰めるつもり。狂気の政治。現実的かどうか冷静に考えた方がよい。マイナンバーカード=利権。自民党利権政治を終わらせないといけない。」と自身の見解をつづった。
小沢氏の投稿に対してXユーザーからは「すぐに変更することは現実的ではないですよね…」「毎年年末調整した後も確定申告している側からしたら、年末調整が廃止になって確定申告だけで何も不都合ありません」などの意見がある一方、同氏が立憲民主党代表選で野田佳彦元首相を支援する方針を固めたことに対して「その意見は正しい。でも野田推しは駄目です」「まさか、よりによって野田さん支援とは」「あなたが野田を支持するとは思わなかった」といった〝失望〟の声も続いた。
(よろず~ニュース編集部)