デンマーク選手の金メダルも…相次ぐ“劣化騒動”で「パリのメダルはヴィンテージ感を帯びている」比較動画が話題に【パリ五輪事件簿】

写真拡大 (全2枚)

デンマーク選手が公開した金メダルの劣化を比較した動画が話題となった(C)Getty Images

 パリ五輪が現地時間8月11日(日本時間12日)に閉幕した。競技以外で大きな話題となったのが、アスリートに渡されるメダルが劣化してしまったという選手自身からの報告だ。

【動画】東京の金メダルはいまだ輝く? パリ五輪との比較動画をチェック

 バドミントン男子シングルスで連覇を果たしたデンマークのビクトル・アクセルセンは自身のXで「Tokyo vs.Paris」との文言を添えた映像を公開した。そこで3年前の東京五輪で受け取った金メダルと今大会の金メダルを並べて比較している。

 動画で確認すると、両者の違いは明らか。光沢を保っている東京五輪の金メダルに比べ、パリ五輪のものはすでに輝きがくすんでいるように見える。

 この動画はX上で拡散され、瞬く間に世界中に伝播。フォロワーからは「日本人が作ったからだ」「東京の方が高価に見える」といった意見が寄せられ、インド紙『India Today』も「パリのメダルは片面がよりヴィンテージ感を帯びているが、東京のメダルは輝きを失っていない。違いは明らかだ」と指摘した。

 スケートボード男子ストリートで銅メダルを獲得したナイジャ・ヒューストン(米国)のSNS投稿に端を発した今回のメダルの件では他にも、スペイン紙『Marca』が「偽のメダル」と皮肉るなど大きな話題を呼んでいる。

 メダルの製造元であるパリ造幣局は「傷ついたメダルは、パリ造幣局がすべて組織的に交換し、オリジナルのものと同じ刻印を入れる」と説明しており、必要に応じて対応する姿勢を見せているが……。選手が必死の思いで手に入れたメダルが思わぬ形で注目を浴びてしまった。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]