OpenAIが、AI搭載検索エンジン「SearchGPT」を発表しました。記事作成時点ではプロトタイプとなっており、OpenAIアカウントの所有者を対象に順次公開される予定です。

SearchGPT is a prototype of new AI search features | OpenAI

https://openai.com/index/searchgpt-prototype/

OpenAI announces a search engine called SearchGPT; Alphabet shares dip

https://www.cnbc.com/2024/07/25/openai-announces-a-search-engine-called-searchgpt.html

OpenAI To Launch SearchGPT, an AI-Driven Search Engine Taking Direct Aim at Google - WSJ

https://www.wsj.com/tech/ai/openai-search-engine-searchgpt-97771f86

OpenAIは、「SearchGPTはAIモデルの強みとインターネット上の情報を組み合わせ、明確で関連性の高い情報源から迅速かつタイムリーな回答を提供する新しい検索機能のプロトタイプです」と説明しています。

SearchGPTがどういう検索機能なのかは、OpenAIのX公式アカウントがポストした以下のムービーを見るとわかります。



SearchGPTに、「今週末、ハーフムーンベイでウミウシを見られるかな」など、調べたいことを文章として入力します。



すると、SearchGPTが、ハーフムーンベイで見られるウミウシの種類と、ウミウシを見られるであろう時間帯を回答として提示します。



この回答を受けて、「暑いだろうか?」と入力。



すると、週末のハーフムーンベイでの気温や天気を示してくれました。



表示された回答から、根拠となる記事やウェブサイトのリンクをチェックすることもできます。



AI搭載の検索エンジンについては、Perplexityがすでに提供を行っていますが、Forbesから「検索結果に記事を流用した」と非難されて問題となっています。

AI検索エンジンの「Perplexity」がForbesなどの記事の一部をAIでまとめてほぼ同一の内容を最低限の帰属表示で再公開していると指摘される - GIGAZINE



OpenAIの広報担当者はIT系ニュースサイトのThe Vergeに対し、「OpenAIはサードパーティーのパートナーと連携し、直接コンテンツフィードを使用して検索結果を構築しています」と語っています。実際に、OpenAIはSearchGPTを発表するにあたり、アメリカ経済紙のWall Street Journalの親会社であるNews Corpやアメリカの月刊誌・The Atlanticの発行元であるAtlanticなど、いくつかの大手出版社と提携したことを明らかにしています。この提携では、パブリッシャーは自分のコンテンツがSearchGPT上にどのように表示されるかを管理できるとのこと。

アメリカの月刊誌・The Atlanticのニコラス・トンプソンCEOは「AI検索は人々がインターネットを利用する上で重要な方法の1つになるでしょう。初期段階では、ジャーナリズムと出版社を評価、尊重、保護する形でテクノロジーを構築することが非常に重要です。このプロセスでOpenAIと提携し、読者がThe Atlanticの記事を発見するための新しい方法を生み出すことを楽しみにしています」とコメントしています。

SearchGPTは、記事作成時点では1万人のユーザーにのみ公開されていますが、将来的にはChatGPTに直接統合されるとのこと。一足先にプロトタイプ版を触ってみたい場合は、OpenAIアカウントに登録し、ウェイトリストに登録する必要があります。

SearchGPT

https://chatgpt.com/search