by Wil C. Fry

セキュリティソフトのアップデートエラーにより、世界で850万台のWindows PCがブルースクリーンを繰り返す大規模なインシデントを引き起こしてしまったCrowdStrikeが、謝罪としてパートナー企業やエンジニアにUber Eatsのギフト券10ドル(約1530円)分を配布していると、IT系ニュースサイトのTechCrunchが報じています。

CrowdStrike offers a $10 apology gift card to say sorry for outage | TechCrunch

https://techcrunch.com/2024/07/24/crowdstrike-offers-a-10-apology-gift-card-to-say-sorry-for-outage/

CrowdStrike offers $10 Uber Eats gift card to partners as apology for global IT outage - DCD

https://www.datacenterdynamics.com/en/news/crowdstrike-offers-10-uber-eats-gift-card-to-partners-as-apology-for-global-it-outage/

2024年7月18日にCrowdStrikeが配信したセキュリティソフトのアップデートの影響で、CrowdStrikeのセキュリティソフトをインストールしたWindowsマシンがブルースクリーンを何度も表示して起動不可能になる不具合が発生。世界中で850万台のPCがこの不具合の影響を受けたと判明しています。CrowdStrikeのセキュリティソフトは企業・政府向けにリリースされていたものだったことから、その被害総額は計り知れないとされています。

全世界的に発生したCrowdStrikeによるブルースクリーンオブデス問題の影響を受けたWindows端末は850万台で全体の1%未満 - GIGAZINE



情報筋がTechCrunchに語ったところによると、CrowdStrikeからギフトカードを提供するメールが送られてきたとのこと。メールには「心からの感謝とご不便をおかけしたことをお詫び申し上げます。感謝の気持ちを込めて、次回のコーヒーか夜食は弊社がごちそうします」と書かれていたそうです。

同じようなメールをCrowdStrikeから受け取ったという報告はX(旧Twitter)でも挙がっています。



このメールにはCrowdStrikeの最高業務責任者であるダニエル・バーナード氏の署名があり、ギフト券の額面はイギリスポンドで7.75ポンド分、ドル立てだと約10ドル分、日本円にして約1530円分だったとのこと。

CrowdStrikeの広報担当者であるケビン・バナッチ氏は「私たちはこのような状況で、顧客を支援してきたチームメイトやパートナーにこのメールを贈りました」とコメントしています。

なお、TechCrunchが実際に贈られたギフト券を確認したところ、「発行者によってキャンセルされており、無効です」というエラーメッセージが表示されたとのこと。これについてバナッチ氏は「ギフト券の使用率が高かったため、Uberが詐欺だと判定してしまったようです」と述べています。