海外メディアのThe Informationが2024年7月23日、「Appleは折りたたみ式スマートフォンの開発に取り組んでおり、早ければ2026年にリリースされる」と報じました。また、2025年に登場するとみられるiPhone 17シリーズのうち少なくとも1つのモデルでは、カメラに「機械式の絞り」が搭載される可能性もあるとのことです。

Apple Moves Forward With Foldable iPhone - The Information

https://www.theinformation.com/articles/apple-moves-forward-with-foldable-iphone

Apple Reportedly Working on Foldable iPhone With Similar Design as Samsung's Galaxy Z Flip - MacRumors

https://www.macrumors.com/2024/07/23/foldable-iphone-2026-report/



Report: At least one iPhone 17 model to feature a mechanical aperture | Macworld

https://www.macworld.com/article/2406933/report-at-least-one-iphone-17-model-to-feature-a-mechanical-aperture.html

The Informationのレポートによると、Appleは折りたたむと正方形に近い形状になるクラムシェル型の折りたたみ式スマートフォンの開発に取り組んでいるとのこと。形状はSamsungのGalaxy Z Flipシリーズに似たものとなっており、Appleはここ数カ月でデバイスの部品製造についてアジアのサプライヤーに連絡したといわれています。

以前から「Appleが折りたたみ式スマートフォンを開発している」というウワサは頻繁にささやかれていましたが、The InformationはAppleがついにプロジェクトを前進させ、社内では「V68」というコードネームも付けられたと主張しました。

また、Appleは折りたたみ式ディスプレイの境目部分にある折り目(シワ)を見えなくすることを目指していますが、これは困難な目標だとのこと。2023年にSamsung幹部が「Appleと協力して折りたたみ式ディスプレイを開発中である」と語った際にも、ディスプレイ上のシワが課題として挙げられていました。もし折りたたみ式スマートフォンがAppleの品質基準を満たさなかった場合、リリースは2026年以降にずれ込む可能性もあるとのことです。

Samsung幹部が「Appleと協力して折りたたみ式ディスプレイを開発中」と語る - GIGAZINE



また、The InformationはAppleの折りたたみ式スマートフォンだけでなく、2025年にリリース予定のiPhone 17についても言及しています。The Informationによると、iPhone 17シリーズの少なくとも1つのモデルでは、レンズに機械式の絞りを備えたカメラが搭載される可能性があるとのこと。

絞りはレンズに入る光の量を調節する機構であり、絞りが広いほどセンサーに多くの光が入って、ピントが合う被写界深度が浅くなります。これによって鮮明に見える範囲が狭くなり、前景の物体はきれいな像を結びますが、後景の物体はぼやけて見えるようになります。一方、絞りが狭いほどセンサーに入る光が少なくなって被写界深度が深くなり、前景も後景もはっきりした像を結ぶようになります。

一般に、ほとんどのスマートフォンでは搭載しているカメラのセンサーが小さいため、より多くの光が取り込めるように絞りは広く固定されています。iPhoneではポートレートモードで絞り値(f値)を変更できますが、これはソフトウェアでエミュレートしたものであり、実際にレンズの絞りが変わっているわけではありません。

すでにHuaweiの「Mate 50 Pro」やXiaomiの「Xiaomi 14 Ultra」など、一部のスマートフォンには機械式の絞りが搭載されています。しかし、iPhoneに機械式の絞りが搭載されることになれば、iPhone 17シリーズが初となります。

なお、実際にiPhone 17シリーズに搭載されるレンズの絞りがどうなるのかは不明ですが、Xiaomi 14 Ultraのカメラに搭載された機械式の絞り羽根が動く様子は以下の動画で確認できます。

超高性能カメラ搭載スマホ「Xiaomi 14 Ultra」の絞り羽根が動く様子 - YouTube