テニス、ウィンブルドン選手権、女子シングルス準々決勝。ガッツポーズを見せるドナ・ヴェキッチ(2024年7月9日撮影)。(c)ANDREJ ISAKOVIC / AFP

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【AFP=時事】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2024)は9日、女子シングルス準々決勝が行われ、ドナ・ヴェキッチ(Donna Vekic、クロアチア)は予選勝者のルル・スン(Lulu Sun、ニュージーランド)を5-7、6-4、6-1で下し、初の四大大会(グランドスラム)準決勝進出を果たした。

 28歳のヴェキッチは、2021年の初めに膝の手術を受けると、その後は苦しい時期が続き、今年も全仏オープン(French Open 2024)前まではツアーを離れて休養を取ることも考えていたという中で、困難を乗り越えての躍進に試合後のインタビューでは涙を流した。

 その後の会見では「この数か月はすべてをテニスにささげてきたのに期待していたような結果を得られず、練習を続けて前進していくエネルギーもモチベーションもなかった」と明かしつつ、「テニスでは信じられないくらいあっという間に状況が変わる」とコメント。最近の苦境からは「絶対に諦めない」ことを学んだと話した。

 準決勝では大会第7シードのジャスミン・パオリーニ(Jasmine Paolini、イタリア)に挑む。

 一方、予選から快進撃を続けてきたスンは、ニュージーランド女子として史上2人目のグランドスラム準決勝進出はならなかったが、大会後には世界ランキングも50位台まで上昇する。試合後には予選からの戦いで疲れもあったと認めたが、今大会では「絶対に忘れられない」経験ができたと振り返った。

【翻訳編集】AFPBB News

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