Photo: Dua Rashid - Gizmodo US

初めてアナログのターンテーブルでDJを試したときに、BPMを合わせるのも難しかったのを覚えています。その後CDJやPCDJといったコンソールやソフトウェアによって、DJの敷居というか難易度が下がり、夢中になって遊びました。

さて、今回はそんなターンテーブルやDJ機材の代わりに、2つのボールでDJやビートメイクができるという素晴らしいガジェット「Odd Ball」を紹介します。

ジェスチャーで演奏

Odd Ballは、Bluetoothを経由してスマートフォンに接続するボール型のスピーカーです。Odd BallにはiOSとAndroidの専用アプリがあり、そのアプリを使いながら楽曲やビートを流します。その後、ボールにジェスチャーを加えることによって、エフェクトを追加していくというものです。

ジェスチャーは、ボールを動かして楽曲をミックスしたり、素早く振ることでパーカッションを追加、ゆっくり回転させてループを再生…など、さまざまなエフェクトが設定されています。どのようなものか、実際の使用動画を見てみましょう。

動画を見るとわかりますが、接続したスマートフォンのアプリ上でさまざまなサウンドを録音して、その音をジェスチャーによって演奏することも可能です。バックグラウンドで楽曲やビートを流しつつ、録音した音を使ったり、ミックスしてDJプレイができるということです。

反応がリニアで気持ちいい

GIF: Dua Rashid, Artem Golub - Gizmodo US

Odd Ballの操作には先述のようにさまざまジェスチャーがありますが、そのジェスチャーに対して非常に敏感に反応してくれるのが素晴らしいといえます。

こうしたガジェットにおいて、アクションに対して遅延があると、なんとも残念な気持ちになります。ですが、Odd Ballではそのようなことはなく、さらに感度も良好なため、全体的に非常に快適な体験となりました。

さらに、アプリ上に現在流している楽曲に最も適したジェスチャーが表示されるので、操作がうまくいかずにフラストレーションが溜まるといったこともありません。ジェスチャー表示によって初めて触る人にもやさしい作りになっているのです。

アプリの表示に合わせてアクションをしていけば、同じジャンルの別の曲につなげられ、単調さもなく楽しめます。別の曲に変える際には、ボールを空中に投げてキャッチするというジェスチャーを行ないますが、これも実際にやってみるとかなり楽しいものでした。

GIF: Dua Rashid, Artem Golub - Gizmodo US

DJをするといえば、多くの人がPCやコンソール、そしてなにかしらのデジタルソフトウェアを使用することになるでしょう。Odd Ballに触ってみて、大いに楽しめた理由の1つに、そうした専門機材の操作なしでも、直感的に音楽制作を体験できたという点です。

クリックしたりドラッグしたり、あるいは画面をタップしたり、ソフトウェアの操作を必要とせず、振ったり、ひねったり、ポンと投げたり、ボール2つを実際に動かすことでできるということが、やはり楽しいものと感じられるのです。

ガジェットとしての性能も素晴らしい

Photo: Dua Rashid - Gizmodo US

Odd Ballのガジェットとしての素晴らしさの1つとして挙げたいのが、Bluetooth接続の制限がないことです。

つまり、好きなだけスマートフォンとペアリングできますし、スマートフォンを介して別のスピーカーやヘッドホンにも接続できるということです。Blurtoothについてはスマートフォン側に上限があるかもしれませんが、それでも複数のデバイスに連携するように接続できるのは素晴らしいです。Odd Ballをミキサーとして使いながら、お気に入りのスピーカーなどで音を流すといったこともできるのはうれしいと思いましたね。

Odd Ballはフル充電で約5時間使えます。実際に触ってみても、十分遊べる時間と感じました。ただし、Odd Ballを手に入れて最初に起動させるには、丸1日充電する必要があるので、ここは少し残念です。また、Odd Ballは古い携帯電話のような独自の充電器なので、USB-Cがサポートされていたらよかったと思います。

カラーバリエーションは、メインとなるレッド(公式では「パンチ」という名称)、ブラック、グレー、ターコイズグリーンなどがあり、2つのボールを別々の色の組み合わせでも購入できます。

ボールはゴムのようなシリコン製で、サイズや素材も手に持ったときの感触が完璧といえます。しかし、案の定ホコリが付着します。部屋の壁や床に触れるたびにホコリが付きますし、デスクの上にしばらく置いておくと小さなホコリが付いたりします。しかし、掃除用などの除菌スプレーなどを使って拭けば、なんとかなります。

Screenshot: Dua Rashid - Gizmodo US

先にも触れましたが、専用アプリもかなり気に入っています。

アプリには、Odd Ballの使い方、DJに関するチュートリアル、豊富なビートライブラリ、独自のサウンドの録音機能、プロジェクトの作成と管理、各種ソーシャルメディアへの共有オプションなどの機能があります。UIも使いやすくて便利です。

Odd Ballは100ドル(約1万6000円)で購入でき、素晴らしいガジェットといえるでしょう。基本的な使い方を教えてくれる上に、その後は自分の好きなように使えるという点も良いところです。

EDMやハウスミュージックなどにハマり始めた人にも、あるいは子どもにもオススメできるはずです。もちろんDJやビートメイクをやってみたいといった人にもオススメです。

DJや音楽制作などをやってみたいけど、いきなりコンソールやデジタルソフトウェアを購入するのはちょっと...といった方にも良い投資になることでしょう。アプリには録音機能もあるので、ゼロからトラックを作ることも可能なのです。そうした点も踏まえ、音楽が好きなさまざまな人に勧められるガジェットといえます。

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