ダウンタウンの2人

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5億5000万円に上乗せ

 ダウンタウンの松本人志が、「週刊文春」を発行する文藝春秋と同誌編集長に5億5000万円の損害賠償などを求めた裁判で動きがあった。5日に行われた弁論準備手続きで、休業中の損害補償額についても具体的に算出し、5億5000万円に上乗せする可能性を示したとされる。松本側の狙いはどこにあるのだろうか。

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 松本側は今回の手続きで、「これまでの人生でいかなる女性に対しても同意を得ることなく性的行為を強制したことは一切ない」と書面で主張。一方、記事で言及されていた「飲み会」については、「記載されている時期や場所において、女性の参加者もいる飲み会に同席したことは否定しない」としている。

ダウンタウンの2人

「これに加えて、休業中の損害補償額についても具体的に計算したうえで5億5000万円の損害賠償額に上乗せする可能性があるということでした。少し新しい動きが出てきたと言えるかもしれませんね」

 と、スポーツ紙の芸能デスク。

後輩芸人が

 民事訴訟で5億5000万円の損害賠償額が認められることはまずあり得ない。当然、その高額ぶりが話題を呼んでいたが……。

「認められるはずのない額にさらに追加して請求する可能性があるということについて、理解に苦しむという指摘があるようですね。そのあたりについて松本氏の関係者に聞いてみると、“週刊文春に対する看過しがたい感情”のようなものが渦巻いているようです。怒りを金額の大きさで表明しようとしていると言うと語弊があるかもしれませんが、記事への怒りが今もなお収まらず、その内容を正したいというのは間違いないようです」(同)

 松本は休業後、ほとんどの時間を自宅で過ごしているとされている。

「出歩いたり食事に出かけたりということはなく、逆に後輩芸人が順番に自宅にやってきてお酒やつまみをたしなみながらリラックスをしているとのことでした」(同)

一日も早く、お笑いがしたいです

 松本はSNSで《世間に真実が伝わり、一日も早く、お笑いがしたいです》とポストしていた。言葉通りに受け取れば、訴訟にカタがつき、状況が整えば、テレビ等の仕事に復帰したいとの思いが強そうにも見える。復帰への思いが休業でふさぎがちな気持ちを支えているのだろうか。

「現時点でそこまで思いが強いということはないと聞いています。最高裁までもつれることを考えれば、復帰の時期がいつになるか見えず、モチベーションを保ちにくいということもあるのかもしれません。あるいは、今回示唆した休業補償を求めるならば復帰を切望しておくべきだとの算段があるのかもしれないですね」(同)
 
 休業が長引けばそれだけ請求額が増えることになる。お笑い界のトップに君臨していただけに、休業補償額もケタ違いで、一説には倍増して10億円を超えるとの話もある。

 仮に文春側が負けたとしてもここまでの金額を求められる可能性は極めて低いというのが一般的な見方だ。しかしそうなった場合、「請求額に比べて賠償額が低すぎる」という批判が文春に向けられる可能性がある。そうした先の展開まで狙っての戦略なのだろうか。

デイリー新潮編集部