傘ビニール袋に肉を詰め込む客も…。“激安焼肉食べ放題店”に来た「ヤバい迷惑客」の実態
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以前、某激安焼肉食べ放題店でアルバイトをしていた村田武さん(仮名)も、数々の迷惑客を見てきたと言う。迷惑というより「セコすぎて呆れちゃう」人から「もはや犯罪」といった人まで、これまでに彼が出会ってきた「トンデモ客」を紹介しよう。
食べ放題店は年齢によって料金が変化するシステムの店も多い。小学生以下は大人料金の半額であったり、「○歳以下は無料」などの価格設定がされているわけだが、子供連れで来たときに少しでも安く抑えようと企む客がいるとのこと。だが、あきらかに嘘だと分かっていても、客に対して追及するわけにもいかないので、受け入れるしかないと村田さんは言う。
「自分が働いていたお店では、小学生未満は無料だったのですが、何歳か判断が付かないお子さん連れが来店されたときは、最初のオーダーで年齢を聞きます。あるとき、いつものように年齢を聞くと、親御さんが『まだ5歳なんで』と言ったのですが……。直後に子供が『え? 違うよ! ボクこの前誕生日で6歳になったもん。もう小学生だよ』って言い出したことがありました。親御さんは子供の耳元で『うるさいうるさい』と、必死に制していましたね(笑)。5歳も6歳も食べる量はさほど変わらないのに……という気持ちはわからなくもないですが、非常に気まずいムードになるので、ヤメてほしいです。そのときは『小学生未満にしておきますね〜』と言って無料にしましたが、嘘ついちゃう感じがセコいな〜って思うし、子供の教育的にも微妙だなと思いましたね」
◆罰金逃れのための非人道的行為
また、食べ放題店での迷惑行為の一つが食べ残し。大抵のお店では大量の食べ残しは禁止しており、酷い場合は「罰金」を取るお店もある。結果的に食べ残してしまった時に、罰金を恐れるがあまり、さまざまな「偽装工作」を行うお客さんもいるそうだ。
「ウチの店でも、大量の食べ残しには罰金が発生する旨の張り紙をしていたからだと思いますが、食べ残した食材に大量のナプキンを乗せて誤魔化そうとするお客さんとかいましたね。パッと見で、食べ残しが分からないようにしているつもりなんでしょうけど、全く誤魔化せていないし、ナプキンが無駄になるのでこれもヤメてもらいたいです」
さらに、手の込んだタチの悪いパターンもあり「これって、人としてどうなの?」と村田さんは憤慨する。
「お店の入口にゴミ箱があったのですが、その中に傘を入れるビニール袋に食材を詰め込んで捨てられていたことがありました。大量に残してしまったものの、自分のカバンに入れるわけにもいかないし、これといった袋も持っていない。そんな時に、自分の傘を入れていたビニール袋に気づいたんでしょうね。あの細長い袋に無理やり入れて、帰り際にゴミ箱に捨てたのだと思います。どうせやるならそのまま家に持ち帰れよ!って思いました」
◆存分に満喫するタチの悪い「食い逃げ」
また、食べ放題店に限った話ではないが、飲食店で起こり得るのが「食い逃げ」。こちらは、迷惑行為というより無銭飲食という立派な犯罪なだけに軽視できない行為だろう。
「私は3店舗の焼肉店でトータル4年ほど働いていましたが、一度だけ食い逃げも目の当たりにしました。平日の夜、そこそこ混んでいる時間に一人で来店した中年のおじさんだったのですが、気がついたら席にいないし、荷物もなく伝票だけが差さっている状態でした。一応、トイレや店の外もチェックしましたが見つからない。仮に待っているお客さんがいるほど混み合っていれば、すぐにテーブルを片付けないといけないので気づきやすいですし、逆にガラガラでも目立ちますが、絶妙な混み具合だったことで発見が遅れてしまったのかもしれません」