「これは私に任せて」をスラッと言えるか…英語系YouTuberが「覚えれば英会話がグンと楽になる」という4つの定番フレーズ
※本稿は、Sakura English『[完全版]すごい英語独学』(かんき出版)の一部を再編集したものです。
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■ フレーズ暗記より必要なのは「英会話の型」
フレーズや単語をたくさん知っているのに、「話したいことが口から出てこない!」という悔しさを味わったことがある人はいますか。私もその一人です。
日本語でならしっかりとした大人の話し方ができるのに、英語だとまるで幼児のように片言の単語しかでてこない……。覚えた英単語やフレーズはどこへ行ってしまったのだろうと、何度も歯がゆい気持ちを経験しました。
実は、やみくもにフレーズを暗記しても、会話力はそれほど上がりません。必要なのは自分が使いやすい「英会話の型」を覚えてしまうことです。「型」を使えば、単語を入れ替えるだけで気持ち、行動などを伝えることができるんです。
私が失敗を経験してたどりついたのが、英語のスリム化でした。断捨離と言ってもいいかもしれません。必要のあるものだけを使いまわすことに決めて、残りは片づけるということです。最初のうちはミニマルにはじめ、レベルアップにともなって、もう一度少しずつ増やしていきましょう。
■日本語の文章を英語的な表現に置き換えるクセをつける
スリム化するにあたって使いまわす型。私は著書『[完全版]すごい英語独学』で100パターンの英会話の型を紹介していますが、これらの厳選された型を使って、自分の言いたいこと、意見や気持ちを表現します。
型にあてはめるということは、日本語の言い回しを変えることでもあります。英語らしい日本語に変えることでスムーズに英語に変換することができるからです。もちろん最終的に目指すのは、頭の中で日本語から変換することなく、英語でダイレクトに考える英語脳です。
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■「英会話の型」を覚える3ステップ
〈STEP1 Sakura Englishで音声を聞いてみる〉
まずは、私のYouTubeチャンネル「Sakura English」で音声を聞きます。リズム・アクセント・リンキングなど英語特有の発音に耳を傾けましょう。動画の指示にしたがい、リピートしてみましょう。英語音声は3回流れるので、真似して発音をしてみます。
その際、ぜひテキストを見ずに、聞いたままを発音することにも挑戦してください。文字は英語を理解する助けとなりますが、文字を見ることで、本来の発音から遠くなってしまうこともあるからです。ですから、耳コピで発音するということもぜひ取り入れてみてください。
〈STEP2 自分が最も使いそうな10パターンを選ぶ〉
100パターンの型は、誰もが一度は耳にしたことがあるような、使いやすいものばかりです。でもまずは、自分が最も使いそうな10パターンに印をつけてください。解説を読み、内容を理解したうえで、そのまま例文をノートに書き出します。できれば何度か書いてみましょう。
必要な10パターンの型をしっかりと理解したら、次は自分だけのフレーズを作ってみましょう。自分の言いたいことに合わせて、必要な単語に置きかえます。そのときも、ノートに書くことで記憶の定着をうながします。
ここで大切なのは、書き留めたフレーズをアウトプットすることです。ひとりごとトレーニングなら、場面に合わせて自分だけの英語フレーズを効果的にアウトプットすることができます。いつもの行動、いつもの場所など、自分に必要なフレーズを作ってみてください。
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■「これは私に任せて」は英語でどう表現するか
これまでの自分の経験やチャンネル視聴者の感想をもとに用意した、実際の英会話で確実に使う「英会話の型」100パターンの中から、今回は4パターンをピックアップしてご紹介します。
【001】
I prefer…
…をより好む。
I prefer soccer to baseball.
野球よりサッカーのほうが好きです。
▶基本形はprefer A to B
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「どちらのほうが好きですか?」と聞かれることは日常的によくあります。とくに旅行やレストランなどで「コーヒー? それとも紅茶?」のように、実によく使われます。
答え方の基本はI prefer A to Bの形です。比較対象がわかりきっている場合については、to Bを省略しても問題ありません。同じ意味の言い換え型としてはlike A better than Bがあります。
preferとwould preferは、ほぼ同じ意味として使われます。would preferの後に動詞+ingは使わないという違いがあります。
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【002】
Let me …
…させて
Let me handle this.
これは私に任せて。
▶相手に控えめに提案するときの表現
Let me+動詞で「私に〜させてください」という意味です。形としては命令形ですが、比較的控えめなお願いの表現で、日常会話でもビジネスシーンでもよく使われています。
Let meの後ろは動詞ではなく、Let me throughのように副詞の場合もあります。決まり文句のようなものも多いのでそのまま覚えてしまってもいいでしょう。よく使われるLet’sはLet usを短縮した形で「〜しましょう」とカジュアルに誘う表現となります。
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■Thank you.は目上の人に使っても失礼ではない
【003】
Thank you for…/Thanks for…
…をありがとうございます。
Thanks for coming.
来てくれてありがとう。
▶Thank you.は目上の人に使っても失礼にならない
Thank youはすでに日本語としても使われているフレーズです。単独で使うだけでなく、してくれた事柄に対して「〜してくれてありがとう」と伝えたいときはThank you forの後に例文のように動詞+ingをつけます。
“for”の後に名詞が来る場合は、そのまま名詞を置くだけで文章になります。I appreciateがていねいな言い方だと思っている人もいますが、別の言い方だと考えたほうがいいでしょう。Thank youは目上の人に使っても失礼にはなりません。
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【004】
Don’t be…
…にならないで。
Don’t be so serious.
深刻にならないで。
▶目の前の相手に伝えるのでDon’tを使う。
Don’tを使って伝えることができるのは、目の前の相手だけになります。ですからDon’tだけでDoesn’tになることはありません。また命令形のフレーズは、現在やこれからの動作に対してしか使いませんので、過去形のDidn’tになることもありません。
命令形がすべて命令しているというわけではありません。大切なのはどんな口調で言うのか? どんな感情をのせるのか? ということです。優しい口調では励ましやアドバイスになり、厳しい口調ではまったく違うものになります。日本語も英語も同じですよね。
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どれも難しいものではなく、学校の授業でも耳にした記憶があるものがほとんどです。
これらの型を使いこなして、ぜひ英語が話せる喜びを実感してください。
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Sakura English(サクラ・イングリッシュ)
英語系YouTuber
27歳のときに半年間サンフランシスコでホームステイするも、引きこもりに。そこから独学で英会話を習得し、その後、英会話講師に。2021年、YouTubeチャンネル「英語聞き流し | Sakura English」を開設。登録者数50万人超。著書に『[完全版]すごい英語独学』(かんき出版)などがある。
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(英語系YouTuber Sakura English)