「この席で何見るんだ??」宝塚歌劇団の公演が“ほとんど見えない”と物議…会場側の見解は

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5月4日から6日にかけて、愛知県名古屋市にある愛知県芸術劇場の大ホールで宝塚歌劇団の雪組による公演『仮面のロマネスク』 『Gato Bonito!!』が開催された。男役スターの朝美絢とトップ娘役の夢白あやが出演した同公演。愛知県芸術劇場では3日間にわたり計5公演が行われ、SNSでは「すごく楽しかった」「パワフルな歌声に圧倒された」といった声が上がっている。

しかし、なかには楽しめなかった人たちもいるようでーー。実は、Xにこんな声が上がっているのだ。

《愛知芸術劇場の5階席は思った以上だった 私が座った席はもうほとんど前の席の人の頭で観えずで…少し体をずらしても手すりで観えず一生懸命手すりの隙間から観た!》
《愛知芸術劇場 5階席は舞台を手すりで隠されるお席》
《私も5/4、5階席センターだったけどもう一生愛知芸術劇場には行きたくないと思ったな〜!!!!!!!!》
《大ウケ、この席で何見るんだ??》

5階席で見た観客から「手すりや前の人の頭でほとんどステージが見えなかった」という不満の声が上がっているのだ。これらの投稿には客席からの景色もアップされており、確かに手すりなどによって視界が遮られている様子が伺える。

こういった不満の声の中には1,374万件ものインプレッションを記録したものもあり、X上で物議を醸すことに。《まじで愛知芸術劇場の5階席はモニターもろくに見えなければステージにいる演者も見えません》と共感する声や、《宝塚だけでなく、人を見る演劇を上演するならサイドの席、4階席5階席は販売しない方がいいとおもう》と劇場に対する厳しい声も上がっている。

そこで本誌は愛知県芸術劇場に、不満の声について見解を尋ねた。すると、同劇場の支配人はこう答えた。

「劇場といたしましては、もちろんお客様の鑑賞をサポートすることが最重要だとは考えておりますが、5階席の構造上、安全のために手すりを設置しております。大ホールは2,480席というキャパシティで、そういった人数を収容するための座席配置となっておりますので、席の見え方につきましては劇場のホームページでわかるように工夫しております。そちらを参考にしていただけると幸いです。

今回の宝塚公演について直接、私どもにご意見は届いておりません。ただ催し物によって5階席においては、ご意見が全くないというわけではありません。ですので、ホームページでできるだけ皆様に席の状況をご理解いただけるような工夫をしているという現状です。

構造上のことになると難しいので、私どもの対策としては鑑賞していただける環境をホームページ等でお見せすることによって、お席を選ぶ参考にしていただければと考えております」

実際、愛知県芸術劇場のホームページを見ると客席からの眺めを確認することができる。公演の見え方が気になる人は、チケット購入前に座席の割り振りや客席の様子を確認すると良いだろう。