イングランドFAカップのトロフィー(2022年5月14日撮影)。(c)Ben Stansall / AFP

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【AFP=時事】イングランドサッカー協会(FA)は18日、同国プレミアリーグとの合意の一環で、FAカップ(FA Cup)本戦での再試合を来季から全ラウンドで廃止すると発表した。

 FAカップの再試合はすでに5回戦から廃止されており、FAは「欧州サッカー連盟(UEFA)の主催大会が拡張されたことによるカレンダー変更を考慮した」結果、1回戦から再試合を行わないことで合意したと説明した。

 欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)は来季から64試合が追加され、各国内リーグの日程は負担が増大。国際サッカー連盟(FIFA)が主催するクラブW杯(FIFA Club World Cup)も、2025年から32チームに拡大された。

 しかし、リーグ2部、3部、4部を統括するイングリッシュ・フットボールリーグ(EFL)は、下部クラブがトップクラブと対戦する際に重要な収入源となる再試合の廃止は「いら立たしく残念」な決断だとして、補償を求めていく方針を示した。

 FAによると、FAカップは全ラウンドが週末に実施されることになり、4回戦と5回戦、そして準々決勝が組まれている週末には、プレミアリーグの試合は行われないという。

 FAカップは3部と4部のクラブが1回戦から、プレミアリーグとチャンピオンシップリーグ(2部)のクラブは3回戦からの参加となる。

 5部以下のクラブが出場する予選ラウンドでは、これまで通り再試合が行われる。

【翻訳編集】AFPBB News

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