【森雅史の視点】2024年4月7日 J1リーグ第7節 浦和レッズvsサガン鳥栖
J1リーグ第7節 浦和 3(1-0)0 鳥栖
15:03キックオフ 埼玉スタジアム2002 入場者数28,576人
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5分、浦和のCKをチアゴ・サンタナがヘディングで決めると、その後も一方的な浦和のペースとなった。鳥栖は前半、左サイドで作って右サイドにロングまたはミドルパスを出して崩す形を見せていたが、後半に入るとその戦術も対策されて攻め手がなくなってしまった。53分、ドリブルで侵入した松尾佑介が華麗に決めて加点すると、83分、中島翔哉のパスに走り込んだ大久保智明がトドメの3点目。鳥栖GK朴一圭の好セーブがなければ浦和はさらに2点を加えるところだった。
鳥栖はここまで7試合で14失点。例年、降格しているチームでも平均失点2点は下回っている。その意味でも失点を減らすことは急務のはず。記者会見で質問された川井健太監督は立て直しについて具体策は明言しなかったものの考慮中であることを示唆した。堅守で勝点を拾っていくサッカーに転換するのか、あるいは現在の路線を続けるのか、今後の注目点となる。2011年に昇格して以来、まだ一度も降格していないチームは正念場のシーズンを迎えている。
森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート