業務スーパーで販売されている『升亀(ますかめ) 生貯蔵酒』をご存じでしょうか。

四合瓶(720ml)の日本酒です。通常は二度行う火入れという加熱処理を一度で済ませた生貯蔵酒。とにかくすっきりした飲み心地で、食事にあわせやすいクセのなさ。普段飲み用としては及第点の一品ですよ。



『升亀(ますかめ) 生貯蔵酒』は459円(税込、税抜418円)で販売中です。内容量は720ml。製造・販売は新潟県長岡市にある関原酒造(業スーを運営する神戸物産のグループ会社)。

コスパ(単価)は100mlあたり約64円。900mlパックの日本酒で80円/100ml程度の商品が多いので、ほとんどパック酒感覚で買える価格設定ですね。

ちなみに「群亀」というお酒もありましたね。

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アルコール分は14度。日本酒としては平均的な度数です。

ちなみに関原酒造公式サイトの商品紹介によると、日本酒度は+7、酸度は1.6。淡麗辛口に分類される数値となります。

一言でいえば、超がつくほどのすっきり系です。さらっと軽い口当たりに、ごく穏やかな米の旨み。ほとんど香りは感じず、辛さも最初にピリッと立つ程度。後味も淡白ですね。

14%あるとは思えないアルコール感の弱さも特筆点。同価格帯のパック酒にありがちな薄口感を、さらにあっさりさせたような風味です。ツンと尖ったところがないぶん、パック酒よりも上品な印象ではあります。

そのかわり酔い方が独特。「ちょっと物足りないかな〜」と何気なく飲み進めているうち、気が付かないまま酔いががっつり回っていた……といった感覚です。

飲み方は冷やすか常温で。熱燗にしてもキツさは出ませんが、価格相応のざっくりした風味が際立ってしまいます。

単品での飲みごたえが弱いため、食事と一緒に楽しむのが基本かと。和食系には幅広く好相性です。ただ、甘みも酸味も平べったいので、味を求めるなら避けたほうが無難ですね。

逆に、味よりも飲みやすさや酒量を重視する人にはおすすめ。ぐいぐいいって気軽に酔える、呑兵衛(のんべえ)の節約用にはぴったりの一本ですよ。