文化体育観光部(左)と韓国観光公社の各ロゴ(提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫

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【ソウル聯合ニュース】韓国を訪れる中国人観光客の1泊当たりの宿泊予約単価は新型コロナウイルス禍前だった2019年の2倍以上に上がったことが分かった。ただ、1人当たり旅行消費額は他の国からの旅行客に比べ依然として低かった。韓国文化体育観光部と韓国観光公社が29日共催した「インバウンド(訪韓客)トレンド」で、中国の旅行サイト最大手トリップドットコムの幹部が訪韓中国人客の分析結果を明らかにした。

 中国の交流サイト(SNS)「小紅書(RED)」関係者は、韓国旅行に関心を持つ中国人の主な検索ワードは「ビューティー」「休暇」「ショッピング」などだったと紹介した。

 観光公社のチン・ジョンファ中国地域センター長によると、中国からの訪韓観光客の行き先はソウルが69%を占めるが、20〜30代の若者の場合は30%が南部・済州島を、15%が南部・釜山を挙げるなど、目的地が多様化していると分析した。

 観光公社ドバイ支社長のチョン・ジマン氏は、中東からの旅行客の60.8%が韓国のドラマや映画などのコンテンツが訪韓のきっかけと答えたとしながら、海と山のある景色を好む中東客向けに韓国の自然をPRしつつ、K(韓国)コンテンツを積極的に活用すべきだと提言した。

 体験型観光商品の予約サイト関係者は、個人旅行が主流となった今、韓国の地方観光を活性化させるには公共交通手段の予約・決済の利便性向上が必要だと指摘した。