この記事をまとめると

■東京オートサロン2024がにヨコハマタイヤがブースを出展

■見慣れない緑色のラインが引かれたタイヤを発見

■ヨコハマタイヤが掲げる「AGW戦略」にも注目

ヨコハマ アドバンといえば黒と赤だがグリーンの展開が加わった!?

 ヨコハマタイヤのイメージカラーと言えば赤。これはモータースポーツ好きなら当然、ADVANレーシングのイメージカラーを連想すると思います。また、ヨコハマタイヤのロゴも赤の斜線でYの頭文字を象ったものなので、それを見ていれば自然と赤のイメージを思い起こすでしょう。

 今回の東京オートサロン2024のヨコハマブースを訪れていちばんインパクトを受けたのが、「SF23白寅(シロトラ)」と銘打たれたフォーミュラマシンのタイヤに、見慣れない緑色のアクセントラインが引かれていたことです。

 このフォーミュラマシンは、国内最高峰のフォーミュラレースである「スーパーフォーミュラ」を統括する日本レースプロモーションが推進する「SUPER FORMURA NEXT50(ネクストゴー)」というプロジェクトの開発車両です。

 その白寅に装着されていたプロトタイプのタイヤのサイドウォールに、これまで赤い帯がマーキングされていたところ、グリーンの帯になっていたのです。

 これはそのネクストゴーの企画テーマであるカーボンニュートラルの一環で、サステナビリティ、つまり再生可能なタイヤを目指すというプロジェクトをイメージするカラーとして採用されたそうです。

 意外と緑の帯も新鮮で似合っていると思ったのは私だけでしょうか。

 今後は開発のステージだけでなく、モータースポーツの表舞台でもこの緑帯を見かける機会が来るかもしれません。もしかしたら緑色のADVANカラー、なんていうのも登場するかもしれませんね。

ヨコハマタイヤが掲げる「AGW戦略」も重点的に展示

 また、ヨコハマタイヤでは、現在「AGW戦略」というテーマを掲げています。

 AGW戦略の「A」はADVANです。ADVANといえば、高性能タイヤのラインアップ。

 このイベントでは、ヨコハマタイヤが力を入れているウエット路面での安定性をはじめ、基本のドライグリップ性能、そして時代が求める低燃費に効く転がり抵抗の低減に加えて、静粛性までも兼ね備えた「ADVAN Sport EV」を展示しています。

 装着車両は、エアロパーツブランド「ARTISAN」のエアロを装着したTESLA MODEL3。

 航続距離と電費が重視され、静粛性も重要なファクターとなる、EVの代表格であるこの車両にはベストマッチと言えるでしょう。

 AGW戦略の「G」はGEOLANDERです。

 ブースの角の目立つスペースには、「アジアクロスカントリーラリー2023」で優勝した「TOYOTA GAZOO Racing Indonesia」の「トヨタ・フォーチュナー」を展示。装着されているタイヤは「GEOLANDER M/ T G003」です。

 雑誌CARトップでも紹介した、元2輪のGPレーサー・青木拓磨選手のドライブで優勝した車両です。

 AGW戦略の「W」はウインタータイヤです。

 今回はウインタータイヤの実車展示はありませんでしたが、スノー性能とウエット路面性能を高めたオールシーズンタイヤの展示がありました。

 こちらはAlpha-N Carbonエアロが装着された「BMW M2」に、21インチの「ADVAN NEOVA」を実車装着して展示されていました。

 ちなみにホイールはBBSのStudieオリジナルRI-Dです。