既婚者の9割以上が持ち家に満足している? 20代の住まいに対する意識を調査
持ち家を購入すべきか、賃貸住宅に住み続けるのか。どちらにもメリットとデメリットがあり、ベストな選択はその人のライフステージや生活環境、働き方などさまざまな要素により異なります。特に20代のうちは、持ち家と賃貸住宅のどちらを選ぶべきか迷っている人も多いでしょう。
生涯コストなどが比較されることが多い住まいの選択ですが、実際に住んでみての満足度に違いはあるのでしょうか。
20代の持ち家に住む既婚者の93.7%が「住まいに満足している」と回答
ベンチャーサポート不動産株式会社が「『20代の住まい』に対する意識調査」を実施。20代の男女に対して現在の住まいに対する満足度を聞くと、既婚者のうち賃貸住宅に住んでいる人の66.5%、持ち家に住んでいる人の93.7%、実家に住んでいる人の60.0%が「満足している」と回答。持ち家の人の満足度が突出して高い結果となりました。
未婚者に関しては賃貸住宅に住んでいる人の71.0%、持ち家に住んでいる人の79.0%、実家に住んでいる人の78.6%が「満足している」と回答。持ち家と実家の満足度が高いことが分かります。
持ち家を選ぶ人と賃貸住宅を選ぶ人はそれぞれ、どのようなことをメリットだと感じているのでしょうか。
持ち家を選ぶメリットについては「安定した住まい」が最多で62.3%、次いで「自由なカスタマイズ」が32.5%、「プライバシーの確保」が31.9%という結果に。以下「所有権の取得」「将来の資産価値の増加」「住宅ローン控除などの減税制度による税金面の優遇」と続き、持ち家という資産を得ることで安定した暮らしができると感じている人が多いことが分かります。
一方、賃貸住宅を選ぶメリットは「生活拠点の移動の柔軟性」が最多で49.9%、「メンテナンス費用の負担軽減」が37.1%、「初期費用の軽減」が34.0%でした。約半数の人が、ライフスタイルや収入の変化に合わせて気軽に住み替えがしやすいことに魅力を感じています。
今回の調査結果では、既婚者・未婚者ともに持ち家の人の満足度が高く、特に既婚者は9割以上の人が住まいに対して「満足」と回答しています。20代のうちは預貯金が十分とはいえず、収入的に住宅ローンの借り入れが不安な人もいると思いますが、持ち家がある安心感や快適に暮らせる家づくりがしやすい環境は、何にも代えがたいものがあります。自分に合った住まいの形は持ち家なのか、賃貸住宅なのか。これを機に考えてみてはいかがでしょうか。