Appleが2023年9月に発売したiPhone 15シリーズの中国市場での売れ行きが、これまでのiPhoneよりも極めて悪いことが複数のレポートにより明らかになっています。iPhone 15シリーズの需要低迷により、AppleのiPhoneは中国のスマートフォン市場における「最も売れているスマートフォン」の座をHuaweiスマートフォンに奪われたそうです。

Apple's iPhone loses top spot in China to Huawei: Analysts

https://www.cnbc.com/2023/10/16/apples-iphone-loses-top-spot-in-china-to-huawei-analysts.html



iPhone 15 China Sales Disappoint as Huawei Rises, Jefferies Says - Bloomberg

https://www.bloomberg.com/news/articles/2023-10-16/iphone-15-china-sales-disappoint-as-huawei-rises-jefferies-says

iPhone 15 reportedly selling worse than iPhone 14 in China - 9to5Mac

https://9to5mac.com/2023/10/16/iphone-15-poor-sales-worse-china/

市場調査会社のCounterpoint Researchによると、発売から17日間のiPhoneの売上がiPhone 15シリーズはiPhone 14シリーズと比べて4.5%減少しているそうです。

また、エジソン・リー氏率いるジェフリーズ証券のアナリストによると、中国のスマートフォン市場における売上成長率は、Huawei・Xiaomi・Honorの3社が前年比で2桁強の大幅な成長を遂げているのに対して、これまで中国市場で好調だったAppleのiPhoneは、前年比で2桁の大幅な減少をみせている模様。Appleは中国でiPhoneの販売をスタートした2018年以来、最悪の売上を記録しており、HuaweiはiPhoneを抜いて中国市場で売上シェア1位に躍り出たとされています。



Counterpoint Researchは中国におけるiPhone 15シリーズの売上不振は、新型コロナウイルスのパンデミックから立ち直るのに苦労している中国経済が原因であると指摘しています。一方で、Counterpoint ResearchによるとiPhone 15シリーズはアメリカ市場では発売から9日で前年比2桁の伸びを記録したと強調しました。

一方、中国では政府から「iPhone禁止令」が出ているとのウワサもあり、iPhone 15シリーズにとってはかなり難しいスタートになったことは明らかです。

中国が「iPhoneの利用禁止」を政府職員に通達したと報じられてAppleの株価が連日下落 - GIGAZINE



世界最大のスマートフォン市場である中国における長期的な影響についてはアナリストの間でも意見が分かれています。多くのアナリストがHuaweiの台頭について、「ハイエンドスマートフォン市場におけるAppleの優位性を侵食する可能性がある」と言及しています。

なお、Counterpoint Researchによると、Huaweiは2023年内にMate 60 Proを500万台から600万台販売する可能性があるそうです。さらに、2024年にはMate 60 Proの販売台数が前年比で2桁の成長を遂げる可能性があるともアナリストは見積もっています。

ジェフリーズ証券のアナリストは「中国市場での需要低迷により、最終的に2023年に登場したiPhone 15の世界出荷台数は予想を下回ることになるだろう」とも言及。また、ジェフリーズ証券のアナリストによると、中国で再販されているiPhone 15シリーズはすべて「公式販売価格よりも割引された状態で取引されている」そうです。これに対して、Androidスマートフォンはそれほど大きな割引をしないまま再販されているそうで、これらの情報からもiPhoneの中国市場での需要低迷が見て取れます。