「NURO 光」の公式サイトより

 ソニーネットワークコミュニケーションズのインターネットサービスプロバイダ事業「NURO 光」が9月4日、掲載したX(旧Twitter)の広告画像にイラストの「無断使用疑惑」が浮上。相手ユーザーに「この度は大変申し訳ございません」と謝罪した。

「NURO 光」が掲載した「推しへの愛が止まらない」という広告画像について、Xでイラストなどを公開しているユーザー・minamo氏が同日、《まってえ…NURO光さん…そのプロモーションで使ってるの私の絵ですよね》と投稿。

《わざわざ背景切り取って左右反転して色まで変えたんですか?》と、minamo氏の画像を加工して使っていると指摘した。

 その投稿に「NURO 光」側は《この度は大変申し訳ございません。社内にて掲載時の経緯確認と対応の検討を進めております。広告は急遽停止の手配を進めています》と謝罪した。

 この投稿に、minamo氏は《お忙しい中真摯に向き合っていただきありがとうございます》と返答。

《こちらもことを荒げたい訳ではございませんので、今は一つの証拠や経緯として該当ツイートは残させていただきますが、解決次第該当ツイートは削除させていただきます》と返していた。

 その一方で、minamo氏の画像について、別のユーザーが《NURO光がイラストレーターの絵を無断で広告画像に使用して炎上している件、どうやら素材サイトでフリー素材として載せられていたらしく、これで炎上するのも結構キツイなと思う》と投稿。minamo氏の画像を、何者かが勝手にフリー素材のサイトに掲載した可能性も浮上している。

 今回の騒動に、SNSではさまざまな意見が寄せられた。

《これは真摯な対応に好感ですね 平和な解決を望みます》

《対応が早いのは優秀な企業の証》

《今回の広告で支払われた金額が帰ってきたら、そっくりそのまま作者さんに払って正式に広告として使う方が企業イメージ回復出来ると思う》

「minamoさんは、ほかにも《犯人探しをしたいんじゃないんです私は。広告代理店でも印刷所でもデザイナー経験があるので内情は大体把握できます》と投稿していました。

《企業さんに無断で絵を使われてしまうと絵でご飯を食べてる身としては辛いので辞めて頂きたいという連絡をしたいが手段がなかったので届いたらいいなという思いでツイートしました》と説明。

《フリーDLサイトから引っ張ったにしろ私の絵である主張をしても良いと思っています。これが私の考えでそれ以上でもそれ以下でもないです》と明かしていました」(芸能ライター)

「NURO 光」がTwitterトレンドで1位になるなど、大いに話題となったこの騒動。双方の大人の対応で「フリー素材」のあり方に一石を投じる問題提起となりそうだ。