22日、東京ビッグサイトで行われた第13回「ツアー・オブ・ザ・イヤー」の記者会見で話す兼高かおる氏。(撮影:久保田真理)

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質の高い旅行商品を表彰する第13回「ツアー・オブ・ザ・イヤー」(同実行委員会主催)の記者会見が22日、東京江東区の東京ビッグサイトで行われ、受賞した13作品が発表された。

 グランプリは、近畿日本ツーリスト<9726>の「世界遺産シリーズ 東儀秀樹ライトアップコンサート」が受賞した。2005年5月にイタリア・アッシジにある世界遺産のサン・フランチェスコ大聖堂をライトアップし、雅楽を東儀秀樹氏、日本の伝統音楽「声明(しょうみょう)」を天台宗、聖歌をグレゴリオ聖歌隊が担当。日本から参加したツアー客500人に加えて現地からも観客が参加し、約1000人で3つの宗教音楽を鑑賞したという。

 同社の海外旅行部は受賞について、「現地スタッフがいろいろな場所を視察して、演奏を生かせる場所を決めるのにとても苦労した」とコメント。また05年8月に、世界遺産であるオーストラリアのエアーズロックで先住民の楽器「ディジュリドゥ」と日本の和太鼓のコラボレーションイベントを行い、今後も“人類の平和”をテーマに企画を継続する意向だと話した。

 会見に出席した実行委員会の兼高かおる副委員長は、「受賞企画を見ると、旅行会社がよく勉強し、よいコネクションを築き、手際よくまとめている」と話し、旅行会社の取り組みを高く評価していた。【了】

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