3走前の名古屋城Sを制したルコルセール(ユーザー提供:ワラビさん)

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 砂の良血ルコルセール(牡5、美浦・堀宣行厩舎)が、エルムステークス(3歳上・GIII・ダ1700m)で2年ぶりに重賞に挑戦する。

 ルコルセールは父ロードカナロア、母ラバヤデール、母の父サンデーサイレンスの血統。半兄はマーチSを制したソロル。祖母が名繁殖牝馬のニキーヤなので、ダートで一時代を築いたゴールドアリュール、根岸Sを制したゴールスキーはおじにあたる。まさに日本を代表する砂の名牝系出身だ。

 ここまで15戦5勝。以前は砂を被ると嫌がる面がネックだったが、昨秋から先行する競馬が板について、成績が安定してきた。5走前の神無月Sを制すると、3走前の名古屋城Sでオープン初制覇。前走のマリーンSでもセキフウに競り勝って2着を確保するなど、着実に地力を強化している。

 今回は2年ぶり2回目の重賞挑戦。初挑戦だった2年前のレパードSでは2番人気に推されながら最下位の15着に沈んだが、当時とは心身の充実ぶりが違う。前走で完敗を喫したペプチドナイルが強敵となるが、戴冠の可能性は十分にあるはずだ。