昨年のラジオ日本賞を制したアシャカトブ(ユーザー提供:モエロウエクラさん)

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 エルムステークス(3歳上・GIII・ダ1700m)はベテランに受難のレースだ。過去27回(第1回はシーサイドS)の年齢別勝利回数を見ると、4歳が11勝でトップ。以下、5歳が10勝、6歳が5勝、3歳が1勝となっている。対照的に7歳以上は延べ80頭が参戦しながら未勝利。3番人気以内に支持された馬も6頭いたが、12年エスポワールシチーと20年ウェスタールンドの2着が最高着順となっている。

 ジンクスを打ち破るべく、今年はアシャカトブ(牡7、美浦・小笠倫弘厩舎)とロードブレス(牡7、栗東・奥村豊厩舎)、2頭の7歳馬が参戦を予定している。アシャカトブはオープン2勝の実力馬。半年ぶりだった前走のマリーンSは勝ったペプチドナイルから0秒9差の4着だったが、今回は叩いた上積みが見込める上、1kg減の57kgとプラス材料がズラリ。得意の内枠を引ければ好勝負になりそうだ。

 もう1頭のロードブレスも侮れない。こちらは3年前の日本テレビ盃の覇者。その後は勝利に手が届いていないが、重賞で2着3回、3着3回とメンバー屈指の実績を誇る。前走のアンタレスSは2秒4差の12着だったが、当時は1年4カ月ぶりだったので参考外。完調とはいかなくても、八割程度の力を発揮できれば見せ場以上があっていい。

 データ通りなら厳しい高齢馬2頭だが、レース史に残る一発を期待しよう。