一昨年のアルゼンチン共和国杯を制したオーソリティ(ユーザー提供:ナオンタスさん)

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 芝で重賞4勝のオーソリティ(牡6、美浦・木村哲也厩舎)が、エルムステークス(3歳上・GIII・ダ1700m)でダートに初挑戦する。

 オーソリティは父オルフェーヴル、母ロザリンド、母の父シンボリクリスエスの血統。祖母のシーザリオ、母のきょうだいのエピファネイア、リオンディーズ、サートゥルナーリアがGIを制しているように、日本を代表する名牝系の出身だ。デビューから一貫して芝を使われ、20年青葉賞、20&21年アルゼンチン共和国杯、22年ネオムターフカップの重賞4勝。21年のジャパンCではコントレイルの2着となるなど、現役屈指の実力を誇る。

 昨年の宝塚記念で競走除外となった後、右第3中手骨々折が判明したため、今回は1年4カ月ぶりの実戦。しかも初ダートとなるので簡単ではないだろう。ただ、500kgを優に超える馬体は実にパワフル。オルフェーヴル産駒にはウシュバテソーロやマルシュロレーヌなど、芝から転向して世界の頂点に上り詰めた名馬がいるのも心強い。仮に完調とはいかなくても、地力でねじ伏せるシーンは十分にありそうだ。