台北市立図書館総館で開幕した「朝向台湾的意志:李登輝一〇〇」百年巡迴展の記者会見に出席する李安妮・李登輝基金会董事長=台北市立図書館総館で2023年7月16日、中央社記者張新偉撮影

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(台北中央社)李登輝(りとうき)元総統(1923〜2020)の生誕100年を記念した巡回展が16日、台北市立図書館総館で開幕した。李元総統の次女で李登輝基金会董事長(会長)を務める安妮(あんじ)さんは、若者を対象にした展示だと話した。

開幕記者会見に出席した安妮さんは、最近では「民主主義で飯は食えない」という声も聞こえるとした上で、1996年までは選挙によって総統が選ばれることもなかったと言及。若者に台湾の歴史と人物を伝える必要があると述べた。

展示では若者の視点と手法で李元総統を表現したと説明。最も重要なのは「読書」だとし、台湾と李氏の100年を振り返るとともに、時代ごとに読むに値する書籍を展示しているという。

安妮さんは李元総統を「神格化」する必要はないとの立場を示し、展示は非常に小規模だとしつつ、李元総統の精神を伝える内容になっていると語った。

台北市立図書館総館での展示は来月13日まで。南部・高雄市や台南市、北部・桃園市の市立図書館でも順次開かれる。

(陳俊華/編集:楊千慧)