間もなく公開されるディズニーの実写版『リトル・マーメイド』。作中でキャサリン皇太子妃をディスっている可能性が浮上している。一足早く見た批評家が新聞「ニューヨークポスト」に語っている。

アフリカ系のハリー・ベイリーがヒロインのアリエルを演じることで話題の今作。アリエルは黒い肌の持ち主という設定に変えられたが、エリック王子はこれまで通り白人。批評家曰く「あからさまではないがもっともらしく、アリエルとエリック王子をメーガン妃とヘンリー王子になぞらえている描写が随所に見られる」。

その1つがアリエルとエリック王子が対面するシーン。アリエルは王子に会いたい一心で声を犠牲にして足をもらい、地上に上がる。批評家曰く「アリエルは名前を言うことができない。だから王子は推測して名前を上げる。彼が最初に出した名前はダイアナ。次はキャサリンだ。それを聞いたアリエルが嫌な顔をしたのを見て、王子は”OK、絶対にキャサリンではない”と結論づける」。ダイアナだけ、キャサリンだけならまだしも、両方が出てくることから批評家は故意だと示唆している。「ディズニーが偶然この名前を選んだと仄めかすとしたらそれは不誠実だ」。この証言が報じられ、早くもディズニーや作品に対する批判の声がSNSに投稿され始めている。

ちなみにメーガン妃は2021年、あのオプラ・ウィンフリーとのインタビューでアリエルについて語っている。妃は王室で苦しい時期を過ごしていたときにアニメ版『リトル・マーメイド』を見たと話し、こう続けていた。「王子さまと恋に落ち、そのせいで声が出なくなるとはなんてこと、と思った」「私はいつも自立を大切にしてきた。特に女性の権利については常に率直だった。この4年間は悲しい皮肉。私は女性が自分の声を使うことを長年支持してきた」。王室内で沈黙を強いられたことをアリエルの状況に重ねていた。

実写版『リトル・マーメイド』はアメリカでは5月26日(金)に、日本では6月9日(金)に公開される。事実であれば物議を醸すのは間違いなさそうだ。