外為サマリー:米景気の底堅さが意識され一時135円30銭まで上昇

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 8日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前10時時点で1ドル=134円89銭前後と前営業日の2日午後5時時点に比べて2円70銭程度のドル安・円高となっている。

 5日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=134円80銭前後と前日に比べて50銭程度のドル高・円安で取引を終えた。米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明文で利上げ打ち止めの可能性が示唆されたことを受けて4日には133円台半ばまでドル安・円高が進む場面があったものの、5日発表の米4月雇用統計が市場予想を上回る内容となったことを手掛かりに同日には一時135円12銭まで上伸した。

 米景気の底堅さが意識されるなか、この日の東京市場はドル買い・円売りが先行。前週末に米長期金利が上昇したこともドルの支援材料となり、午前8時50分ごろには135円30銭をつける場面があった。ただ、米金融システム不安が依然として根強いほか、米債務上限問題などから上値に対する慎重ムードもあり、ドルは買い一巡後に上値が重くなっている。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1024ドル前後と前営業日の2日午後5時時点に比べて0.0040ドル弱のユーロ高・ドル安。対円では1ユーロ=148円72銭前後と同2円40銭強のユーロ安・円高で推移している。

出所:MINKABU PRESS