春はお出かけが楽しいけれど、寒かったり暑かったりして、はおりものも足元も難しいし、コーディネートがいまいち決まらない! そんな悩めるアラフォー&アラフィフも多いのでは? 今回は、YouTubeでのおしゃれ指南が人気のシューズデザイナー・今西優子さんに、大人のための春ファッションを教えてもらいました。しかも、うれしいプチプラです!

大人のプチプラ・ファッションの7割が危険…?

プチプラファッションの楽しみ方を動画などで発信している今西優子さん。でも「基本的には、大人世代にとってプチプラの7割は危険です」と、ちょっと警鐘を鳴らします。

【写真】ボーダーも小物の組み合わせ次第ですっきり

「ファストファッションでも、シルエットは優秀なものも出てきていますが、体型を拾いすぎる素材や形には要注意です。買うときには、よく吟味してほしい」とのこと。ちなみに、色も「中途半端な色味はチープに見えがち」なので、避けた方がいいそうです。

今西さんが考える、大人がプチプラアイテムを購入する際のチェック項目は以下の3つ。

(1) 体型が出すぎない素材やシルエットを選ぶ
(2) サイズは、いつもよりオーバーサイズが◎
(3) ラベンダーなど、ぼんやりしたカラーは避ける

●体型カバーと小物のリッチ感が、おしゃれ見えのポイント

「おしゃれは全身のバランス」という今西さん。どうしても体型コンプレックスが出てくるアラフォー・アラフィフ世代にとって、「自信のないところは隠して、自信があるところを出す」のが重要だと言います。「腰回りは隠す、細い手首は出す」といったテクを意識するだけで、スッキリとした印象に。

また、「全身プチプラではなく、小物で気合いを入れるのがおすすめ」だそう。「洋服より、バッグや靴、アクセサリーの方が素材の良し悪しが目立ちます。小物がチープだと全体もチープに見えてしまうので、気をつけて」。小物にお金をかけるためのプチプラ服だといっても過言ではありません。

●大人世代にぴったりのアイテムは「ナロースカート」

今西さんが大人世代向けに選んだアイテムは、GUの「ナロースカート」。「GUは開発力が高くて、値段のわりに形がいいものが多いので、吟味すれば大人も使えます」。

ミディからロング丈のタイトスカートは、細見えするので体型カバーにもぴったり。ただし、バッチリ腰回りが見えないようにコーディネートするのがコツです。

また、足元も、タイツをはいてしまうとおばさんぽくなりがちなので、少し肌を見せて軽く見せるのも春先には重要。「どうしても寒いときは、レギンスを活用する方がすてきです」。

このGUのナロースカート、今西さんは4色買いしたそう! 「それでも8000円弱ですからね」。少し冒険かな? というようなアイテムに挑戦できるのも、プチプラのいいところですね。

「ナロースカート」の大人コーデ4パターン

●GU コーデ1<ナロースカート×ボーダー>

まずは、誰にでも真似しやすそうなボーダーとのコーデ。オーバーサイズのニットでおなか周りを隠しつつも、スカートの前スリットからちらりと足を出しているので、スッキリ見えます。

「トップス大、ボトムス小、足もと大、のバランスにしています。靴にボリュームをもたせるとイマドキ感が簡単に出せると思いますよ」。

ズドンと見えないように、斜めがけにしたボディバッグもおしゃれに見せる決め手です。

【コーディネートの詳細】 

ニット:ボーダーハイネックチュニック L \2490(GU)、スカート:カットソーナローミディスカート(丈標準) 09 BLACK M \1990(GU)、シューズ:スクエアトゥミュール BLACK \36300(MANA)、バッグ:「MINI BROT」Black \46200(OSO)

●GU コーデ2<オレンジ色のナロースカート>

お次は、鮮やかなオレンジ色のスカートです。「コロナ禍があけて、人々に明るい気持ちになって欲しいから、ファッションに色が戻ってきています」。確かに、気分的にもカラーアイテムには挑戦したいですよね。

「ただ、トップスで色を使おうとすると、大人世代はちょっとやりすぎ感が出てしまいがち。なので、ボトムスで明るい色を取り入れてみて」。顔まわりは印象が強すぎますが、ボトムスなら挑戦しやすそうです。

「色物以外を黒でそろえるのもいいです。全体が落ち着きます。さらに、白を入れると軽い印象になってバランスよし」。

困りがちな春先のはおりものには、MA-1型ジャケットをチョイス。「アウターは、ウール感のあるものよりナイロン素材などの方が春らしく着こなせます」。

【コーディネートの詳細】

Tシャツ:PEACE FOR ALL グラフィックTシャツ(半袖)佐藤可士和 WHITE L \1500(UNIQLO)、アウター:中わたMA-1ブルゾン BLACK XL \2990(GU)、スカート:カットソーナローミディスカート(丈標準)ORANGE M \1990(GU)、ブーツ:ブロックヒールブーティーBLACK \60500(MANA)、バッグ:アップルレザー・マルチウェイバッグ BLACK \30800(MANA)、イヤリング:ZARA(数年前購入)、イヤーカフ:HOOP chain -EAR CUFF シルバー \6600(in mood)、チョーカー:アシメカット・チョーカー SILVER \9900(MANA)

●GU コーデ3<ナロースカート×カーディガン>

ナロースカートはカーディガンとの相性も、もちろん◎。「ネイビーのスカートにグレーのカーディガンを合わせてみました。決してロングカーディガンは合わせないでくださいね。老けて見えがちだし、バランスが悪くなってしまいます」。
カーディガンは少し後ろに下げて引っかけるように着ると、こなれ感が出ます。Tシャツはスカートにインしてスッキリ見せることも必須。
「グレーとネイビーだけのコーデだと地味すぎてしまうので、どこかに赤とかポイントになる色を入れるのがおしゃれ見えのコツ」。この場合、Tシャツの柄にある赤いプリントがポイントです。

【コーディネートの詳細】

Tシャツ:ソール・ライター UT グラフィックTシャツ WHITE L \1500(UNIQLO)、ニット:フェザーヤーンオーバーサイズカーディガン(長袖)GRAY WOMEN L \2990(GU)、スカート:カットソーナローミディスカート(丈標準)NAVY M \1990(GU)、ブーツ:ボリュームソール・ブーツ BLACK \49500(MANA)、バッグ:520010 アップルレザー・マルチウェイバッグ NAVY \30800(MANA)、チョーカー:Five layer Choker BLACK/SILVER \9900(MANA)、ネックレス:One layer Necklace BLACK/SILVER \6600(MANA)、その他アクセはコーデ2と同じ

●GU コーデ4<イエローのナロースカート>

イエローのスカートも大人っぽく着こなします。

「落ち着いたグレージュのコットンセーターを合わせてみました。サイズはあえてのXLにして、トップスにボリュームをもたせてバランスをとります。単品すぎるコーディネートだとおしゃれ感が出にくいので、白いTシャツを重ねてのぞかせます」。

ポイントは厚底スニーカー。「トップスのこのボリュームに、足元が華奢なパンプスだと一気にバランスが崩れてしまいます。厚底スニーカーは1足あると春先に便利ですよ」。

【コーディネートの詳細】

トップス:3Dクルーネックセーター(長袖)LIGHT GRAY XL \3990(UNIQLO)、Tシャツ:オーバーサイズクルーネックT(半袖)WHITE L \1500(UNIQLO.U)、スカート:カットソーナローミディスカート(丈標準82.0〜86.0cm)YELLOW M \1990(GU)、スニーカー:536073 \29700(MANA)、バッグ:intoxic、ネックレス:HARE(21SSシーズン購入)、その他アクセは、コーデ2と同じ

一部、完売商品があります。セール価格になっている場合もあります。ご了承ください。

●プチプラアイテムを味方に、大人もファッションを自由に楽しもう!

「遊び心やトレンド感のあるアイテムを手に入れやすいのが、GUやZARAなどのプチプラブランド」と今西さん。体型カバーとチープになりすぎないことに気をつければ、ちょっとモードだったり、攻めたコーディネートにも挑戦できることがわかりました。

この春はお気に入りのコーデで、おしゃれが楽しい季節を満喫できそう!