※この記事は2011年10月06日にBLOGOSで公開されたものです

サムスン電子CEOのチェジソン氏が、Apple前CEOのスティーブ・ジョブズ氏の訃報を受けて声明を発表した。サムスン電子は前日、フランスとイタリアの裁判所に、Appleが発表したばかりの「iPhone 4S」の販売差し止めを求める仮処分申請をしていた。

チェジソン氏の声明はそんな状況下で発表されたものだ。CNNによれば内容は以下のとおり。
「サムスン電子はアップルの会長であるスティーブ・ジョブズ氏の死去の知らせを聞き悲しく思い、私たちの深い追悼の念を送りたいと思います。ジョブズ会長は数々の革命的な変化を情報技術産業にもたらした素晴らしい起業家でした。彼の革新的な精神と卓越した業績は世界中の人々に永遠に記憶されるでしょう。再度、私たちはジョブズ氏の家族と仲間たちに追悼の念を表したいと思います」
Appleとサムスン電子はモバイル分野の特許技術において、激しい訴訟合戦を繰り広げてきた。サムスン電子はAppleの攻勢により、主力のAndroid端末「Galaxy」が欧州の一部で販売停止に追い込まれた。

iPhone 4Sは“for Steve”を表しているとも言われる。ジョブズ氏の死去に対し、深い追悼の念を送りたいとコメントしたチェジソン氏。iPhone 4Sの販売差し止め訴訟の行方に注目が集まる。