「ゴロゴロそぼろと青菜の中華炒め」/調理:市瀬悦子 撮影:鈴木泰介

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ひき肉だからって、ポロポロにほぐす必要はありません。料理によってはあまりくずさずに、かたまりを残した方がお肉らしい旨みと食感が味わえるんです。そこで今回は、あえてほぐさないように炒めるひき肉のおかずをピックアップ。カリッとジューシーな肉々しい味わいを楽しんで!

【画像を見る】はるさめは戻す手間なし! ゴロゴロひき肉がおいしいワンパン煮もの「ひき肉とキャベツの麻婆はるさめ風」

■ゴロゴロそぼろと青菜の中華炒め

【材料・2人分】

豚ひき肉…1パック(約200g)、玉ねぎ…1/2個、小松菜…大1わ(約250g)、にんにくの薄切り…1片分、しょうゆだれ(赤とうがらしの小口切り…1本分、酒・しょうゆ…各大さじ1/2、塩…小さじ1/4)、サラダ油、塩

【作り方】

1.玉ねぎは横1cm幅に切り、小松菜は5cm長さに切って葉と茎にざっと分ける。

2.フライパンに油小さじ1を中火で熱し、ひき肉をパカッと入れて塩小さじ1/4をふる。あいたところに玉ねぎを入れ、木べらでひき肉を軽く押さえながら約2分焼き、上下を返して約1分焼く。

3.ひき肉を粗く割り、肉の色が変わるまで炒める。にんにく、小松菜の茎を加えて約1分炒める。小松菜の葉と、しょうゆだれの材料を混ぜて加え、強火でさっと炒め合わせる。

(1人分297kcal、塩分2.2g 調理/市瀬悦子 栄養計算/スタジオ食)

ひき肉は炒めるのではなく、両面を焼くイメージ。旨みを閉じ込めるように中火で素早く加熱します。肉を粗く割る工程では、大きめに割って。その方が肉感満載のゴロゴロそぼろになりますよ!

かたまりがおいしい豚ひき肉は他にもいろいろ。まだあるおすすめのアイデア4つをご紹介します。

■ひき肉とキャベツの麻婆はるさめ風

かたまりを残すように炒めたひき肉の旨みを吸ったはるさめが絶品。フライパン1つでできる一皿です。

■豚ひき肉となすのピリ辛みそ炒め

ごま油を熱したフライパンにひき肉を広げ、なす、ピーマンを重ねて強火で3分。木べらでざっと上下を返し、ひき肉を大きめにくずしながらさらに1〜2分炒め、仕上げに豆板醤をきかせたピリ辛みそだれをからめて召し上がれ!

■豚ひき肉と豆腐のバターじょうゆ炒め

バターとしょうゆの鉄板コンビで調味する炒めものは、白ワインをふって風味づけ。粗くほぐしたひき肉も食べごたえ満点です。

■ゴロゴロそぼろと白菜のビビンサラダ

甘辛みそだれをからめたひき肉を、白菜やパプリカ、キムチとともにいただくボリューミーなサラダ。生野菜がどんどん進みます。

お財布にもやさしいひき肉料理。炒め方を変えるだけでも、バリエーションがグンと広がりますよ!

文=齋藤久美子