1人暮らしを始める人は要確認! 物件探しから入居まで準備しておきたいこと
人生で初めての1人暮らし。これから自由な生活が始まるという嬉しさに胸が膨らむ反面、何をどのように準備してよいのかわからないという人も多いのではないでしょうか。実際に1人暮らしを始めるにあたっては、契約手続きや生活に必要な家電、家具の購入など、やらなければならないことがたくさんあります。それらを効率よく進めていくためにも、物件探し、引っ越し、入居のタイミング別で、準備しておきたいことをリストにまとめて紹介します。
1人暮らしを始める前に準備しておきたいこと~物件探し前~
1人暮らしを始めるにあたり、まずやらなければならないことは「物件探し」です。通常、物件を探す際には不動産会社を複数あたって、自分の住む場所を最終的に決めることになりますが、その際には以下の準備を行うとよいでしょう。
・自分が住みたい地域を決める(2~3程度の候補を出しておく)
・住みたい物件の条件(妥協できる点と妥協できない点)をまとめておく
・その地域の家賃相場を調べて把握しておく
・ネットで物件を検索してみる(その際にはおとり広告に注意すること)
・敷金・礼金等の初期費用を貯めておく(初期費用は家賃の4~5倍が目安、ゼロゼロ物件には要注意)
物件の契約の際には、連帯保証人が必須なケースが多く見られます。大半は親や親戚にお願いすることになると思いますが、契約の際には署名押印の必要があるため、早めにお願いしておきましょう。
契約時に支払う費用としては、
・敷金、礼金、家賃の前払い分(それぞれ家賃の1ヶ月分が目安)
・仲介手数料
・鍵交換代やハウスクリーニング代
などがあり、家賃の4~5倍程度の金額を一括で支払う必要があるため、それらの費用を事前に準備しておくことも忘れないようにしましょう。なかには、「敷金、礼金:0円」という物件(通称ゼロゼロ物件)もありますが、退去時に高額の修繕費(原状回復費用など)を請求される、家賃や短期解約違約金が割高な設定になっているなど、トラブルも多く報告されています。ゼロゼロ物件を選ぶ場合は、それらのデメリットをよく理解したうえで契約するようにしましょう。
また、家電や家具もそろえなければならないため、1人暮らしを考え始めた際には、最低でも半年分の家賃程度は貯めておくことを心がけましょう。
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1人暮らしを始める前に準備しておきたいこと~物件探し~
物件探しには意外と時間がかかります。特に複数の物件を比較検討するのであれば、余裕をもってスケジュールを組んでおきましょう。理想としては、入居を希望する時期の1ヶ月~1ヶ月半前くらいから探し始めるのがよいといわれています。また、気になる家賃ですが、家計の収支を考え、手取りの3分の1を上限として考えておくようにしてください。
物件を見学する際には、物件探し前に調べた内容を記したメモ等のほか、メジャーや筆記用具なども用意しておくことをおすすめします。その際、置きたい家具がわかっていれば、その大きさを事前に計っておき、それをメモしたものを合わせて持っておくと安心です。
物件がある地域の治安についても、下調べが重要です。不動産会社の担当者の話を鵜吞みにするのではなく、何度かその地区に足を運び、散歩がてらその地区の住民に聞いてみることで、より詳しい情報が得られるでしょう。
また、物件探しにおいて不動産会社の担当者と良好な関係を築くのも大切なことです。印象を良くするためにも、身なりに気をつけるほか、収入面を気にされることの多い自営業者やフリーターの方であれば、収入を証明するものを持参しておくのも、話を早く進めるポイントといえるでしょう。
内見時のチェックポイント
内見時には部屋の中の様子はもちろんのこと、廊下や階段、さらにはエレベーターなどといった共用部がきちんと掃除されているかどうか(管理が行き届いているか)もチェックしましょう。また、部屋や建物にどのような設備があるのかを確認するのも大切です。特に女性の場合、防犯の意味でもオートロック、モニター付きのインターホンが設置してある物件を選ぶことをおすすめします。
契約の流れ
物件が決まったら、不動産会社と契約を結びます。一般的な申し込みから契約までの流れは以下のとおりです。
1.申し込み(申込書の提出および申込金の支払い)
2.審査(必要書類を提出し、入居までのスケジュールや、契約時に支払う金額について確認)
3.契約(重要事項の説明を受け、契約する。その際、連帯保証人の署名捺印が必要。)
審査の際には、申込者および連帯保証人の本人確認書類や収入証明書類、さらには印鑑証明書などが必要となります。実際に必要となる書類は不動産会社によって異なるため、事前に確認し、漏れのないように準備しておきましょう。また、敷金や礼金については現金で支払う場合もあれば、振り込みで行う場合もあります。
1人暮らしを始める前に準備しておきたいこと~引っ越し~
いよいよ引っ越しとなると、引っ越し業者を探す必要があります。その際には、複数の引っ越し業者で比較ができるサイトがあるので、それを使って安い業者を探すとよいでしょう。1人暮らし用の単身パックを利用すれば、近距離であれば2万円程度(平日・閑散期)で済ませることができますが、土日や3~4月の繁忙期になると加算料金が発生する仕組みとなっています。また、土日や繁忙期については予約が取りにくいことからも、なるべく早めにスケジュールを調整し、予約を取っておくようにしましょう。ちなみに東京都~神奈川県で、平日単身パックを利用する場合の相場は2万円台前半です。
荷造りの際に気をつけたいのが、中に何を入れたかきちんとわかるようにしておくことです。目的別に分け、中身については段ボールの上部および側面にも記載しておきましょう。そうすれば、積み上げられた状態でも中に何が入っているか確認できます。
引っ越しは不要なものを処分する絶好のタイミングでもあります。ずっと使っていないものやこれから使う可能性がないものについては、思い切って捨てるか、フリマアプリなどを利用して現金化しましょう。
最後に忘れてはいけないのは、役所への転出届です。事前に慌てることのないように、引っ越しの2週間前くらいには役所で転出届をもらっておき、転出後14日以内に提出するようにしましょう。ちなみに転出届は郵送でも提出可能です。合わせて郵便物の転送手続きも行っておくと安心です。
1人暮らしを始める前に準備しておきたいこと~入居前~
物件の鍵を受け取ったら、防虫対策や、家具を置く際の床の保護など、事前にできることは済ませておきましょう。そして、入居日に間に合うように、カーテンや照明、寝具などを用意するなど、自分で段取りを決め、確認しながら進めていくようにしてください。それらをスムーズに行うため、契約開始日から引っ越し当日まで数日程度の余裕があると安心です。
また、入居にあたって、電気やガス、水道の手続きをしなければなりません。ガスの場合は立ち合いが必要となるので、スケジュールを調整し予約することを忘れないようにしてください。また、インターネット環境を整える場合はそれらの契約も合わせて進めておきましょう。
1人暮らしを始める前に準備しておきたいこと~入居以降~
1人暮らしを始める際に、家電や家具を購入する人も多いと思います。その際には、納品日を引っ越し日に合わせてもらうと、1日ですべての搬入が終了します。入居以降に家電などをそろえる人もいるでしょうが、物によっては配送までの時間がかかるケースもあります。特に冷蔵庫など、生活するうえでなくてはならないものについては、早めに購入し、搬入の準備まで行っておきましょう。
入居後は住所変更の手続きを行う必要があります。入居から14日以内に役所に転入届を提出するほか、運転免許証や携帯電話、銀行、クレジットカードなどの住所変更を行っておきましょう。インターネットで行えるものについては、できるだけインターネットを利用して時間を有効に使いましょう。役所や運転免許証の手続きなどは平日に限られることが多いので、1日休みを取って一気に済ませてしまいましょう。
まとめ
1人暮らしを始める際には、始める前から準備することがたくさんあります。特に平日に時間がない場合は、土日で行う必要があるため、できるだけ効率よく行いましょう。そのためにも、やるべきことをリストアップし、余裕を持ったスケジュールを立てて行動するようにしてください。