佐藤千亜妃の新曲『カタワレ』が、4月からスタートするフジテレビ木曜劇場『レンアイ漫画家』の主題歌に決定した。佐藤千亜妃がドラマ主題歌を書き下ろすのは今回が初めて。



『レンアイ漫画家』(4月8日(木)スタート 初回15分拡大)は講談社モーニングKC刊で2010年から2012年の間連載されていた同名コミックスが原作で、全5巻を発刊。鈴木亮平演じる漫画一筋で恋愛が超苦手な少女漫画家・刈部清一郎(かりべ・せいいちろう)と吉岡里帆演じるダメ男ホイホイと呼ばれる崖っぷち女子・久遠あいこ(くおん・あいこ)。恋に不器用な二人が繰り広げる、笑えて、ほろっとくるコミック・ラブストーリーだ。

主題歌決定にあたり、楽曲を書き下ろした佐藤千亜妃と、キャストの2人、ドラマ編成企画担当からコメントが到着した。「“かけがえのない誰かに出会う”、“人生の伴侶をみつける”というテーマに、登場人物の心象風景も想像しながら楽曲制作に臨みました」と佐藤千亜妃がコメントしているように、主人公・清一郎やあいこなど、さまざまな登場人物が不器用ながらも恋の悲喜劇を繰り返しながら人生の相方を探していくこのドラマを彩るにふさわしい楽曲となっている。

<佐藤千亜妃コメント>
原作漫画を読んだことがあったので、オファーをいただいた際は、心から嬉しいのと同時に、とても運命的なものを感じました。監督やプロデューサーの皆さんとディスカッションしていくなかで、"かけがえのない誰かに出会う"、"人生の伴侶をみつける"というようなことがテーマになっていると感じ、登場人物の心象風景も想像しながら楽曲制作に臨みました。
"かけがえのない誰かに出会って、世界の見え方が変わる"というテーマは、自分の音楽人生のなかで描き続けてきたことでもあったので、そこがリンクしたことが感慨深いです。人間臭いジレンマや誰かと生きる喜びが、ぎゅっと詰まった楽曲になったと思います。
そうして生まれた"カタワレ"が、ドラマを観た人がつい口ずさんでしまうような、少し前向きになれるような、そんな曲になっていってくれたら嬉しいです。

<鈴木亮平コメント>
初めてデモを聞かせていただいた時から、この曲と恋に落ちました。それから何度、この曲を聞きながらドラマの現場に向かったことでしょう。『カタワレ』を探すこの曲のまっすぐな歌詞と、劇中で“人生の相方”を探すあいこと清一郎の不器用な姿が、キュートに重なります。佐藤千亜妃さんの透き通るような歌声、つい口ずさんでしまうメロディー。私にとって、毎日抱き寄せたくなるような、お気に入りのクッションのような、そんな愛おしい曲になりました。皆さんにも、『カタワレ』を愛していただけたら幸いです。

<吉岡里帆コメント>
初めてこの曲を聞かせていただいた時、メロディーと歌詞に胸がキュンとしました。この曲から感じる愛する人への唯一無二の感情が、ドラマを通して伝えたい愛の形とリンクして作品をより温かく包み込んで下さっているように感じました。ストーリーが進むにつれて、佐藤千亜妃さんの描く歌詞がより深く心に響いて“いつかこんな風に思える人と出会えたら良いな、恋って良いな”という気持ちにさせてくれるのではないでしょうか。『カタワレ』と共に不器用な2人のラブストーリーを見守って頂けたらうれしいです。

<編成企画:佐藤未郷コメント>
プラトニック・ラブの語源となった哲学者プラトンは、愛の起源として、“愛は一つになりたいという願いである”と伝えています。元来はひとつの球体だったものが、二つのカタワレに切り離されたものが人間であり、人はもう半分のカタワレを常に探し求めている、それが愛を求める理由である、と。このカタワレという楽曲は、まさに様々な愛の形を描いた今作にぴったりの主題歌です。佐藤千亜妃さんの愛らしい歌声による素朴な問いの歌いだしから始まって、最後には果てない物語(の続き)を感じさせる広がりのある楽曲。キュートでポップでポジティブで大胆。直球なのに、男性・女性どちらとも取れる、ちょっとひねくれた構成の歌詞が非常にかわいらしくて、好きです。


<第1話あらすじ>
久遠あいこ(吉岡里帆)が働く「あかり葬祭」では、若くして亡くなった刈部純(白石隼也)の葬儀が営まれていた。純は、あいこの高校時代の初恋相手。あいこは先輩社員から純の忘れ形見の息子、レン(岩田琉聖)の面倒を見るよう指示される。母親もいないため、レンは突然ひとりになってしまっていたのだ。あいこがレンに挨拶をしていると、黒のパーカーでフードを被った大柄な男がやって来る。あいこがレンに誰かと尋ねると、叔父だと答えた。純の兄、刈部清一郎(鈴木亮平)だった。葬儀にそぐわないその風体に、親戚たちは変人にレンが育てられるのか?と呆れている。あいこが、そんな声を聞いているとレンがいなくなった。

高所にいるレンを見つけたあいこは、その姿に純を重ねる。あいこは高校時代に純に何回も告白して交際してもらったことなどをレンに話し、思わず涙目に。そんなあいこに、レンがハンカチを渡そうと放ると、いつの間にか現れた清一郎がキャッチした。驚くあいこに、清一郎は「レンアイしろ!」と言い放って詰め寄る。あいこは思わず清一郎を突き飛ばしてしまった。頭を打ってうずくまる清一郎だが…。

清一郎にケガをさせたことが原因で葬儀社を解雇されてしまったあいこ。職探しも難航する中、アパートに戻ると、不審な男がいた。出版社の向後達也(片岡愛之助)と名乗る男は、あいこに仕事を依頼したいと持ちかけ、ある豪邸に連れて行く。そこであいこを迎えたのはなんと葬儀場で突き飛ばした男・清一郎だった。清一郎は正体を隠して大ヒット漫画「銀河天使」の連載を続ける人気少女漫画家だという。その漫画のネタのために疑似恋愛のミッションを依頼されたあいこは…。