悲願の8強入りを果たしたラグビー・日本代表【写真:Getty Images】

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03年大会Vに導いた元イングランド代表HC「我々は日本に感謝しかできない」

 ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会で史上初の8強入りを果たした日本。ティア1の強豪国、アイルランドとスコットランドを撃破するなど、海外に旋風を巻き起こした殊勲のチームに対し、03年大会でイングランドを優勝に導いた世界的ヘッドコーチ(HC)は「日本のおかげでラグビーにもう一度、恋に落ちた」と称賛している。英地元紙「デイリーメール」が報じている。

 現役時代もイングランド代表で活躍し、03年大会に母国に栄冠をもたらしたクライブ・ウッドワード元HCは南アフリカの勝利を予想していた。記事によると、「想定通り、南アフリカは素晴らしいテンポを誇る日本のゲーム展開をFWのパワーでシャットアウトした。正直に言おう、スプリングボクスはかなりの快勝だった」と語ったという。

 南アフリカの強烈なスクラムなどFW陣を高く評価した上で、ウェールズとの準決勝では日本に勝った南アフリカが勝利の本命と予想。しかし、名将は今大会輝きを放った日本ラグビーへの愛情も明かしている。

「我々は日本に感謝することしかできない」と語ったウッドワード氏は「彼らがトーナメントにもたらしてくれたものすべてに。ハンドリングのスキル、パス、そして、スピード。まるでラグビーを初めて見た時のようだった。そして、もう一度、このスポーツに恋に落ちたのだ」と粋な表現で語り、最大級の賛辞を日本に対して与えていた。

 華麗な連携で海外メディアから「シャンパンラグビー」とも称賛された今大会の日本。ラグビーの母国を代表する名将にとって、もう一度、ラグビーの面白さを再認識させるような魅惑的な戦いだったようだ。(THE ANSWER編集部)