この維新関係者によれば、橋下氏が描く対小泉氏の想定シミュレートは概ね2つあるという。

○橋下氏が自民党もしくは自民寄りの維新から政界復帰するケース。その場合、小泉氏はすでに入閣を果たしており、与党内で橋下氏は後塵を拝することになる。

○橋下氏が野党連合から政界復帰、野党連合の旗頭になるケース。自民党は小泉氏を旗頭、橋下野党とガチンコ勝負。ただ、現在の野党勢力では自民・公明の与党に負ける公算が大。

 「いずれにしても、政治家としての度胸と実行力で小泉氏と真っ向勝負するでしょう。2人が与野党、どの立場でも切磋琢磨すれば日本の政治は確実によくなる。できれば橋下君は与党にきて自民党に力を貸して欲しい。2人が与党で力を合わせれば、これほど心強いことはない」(自民党長老)

 朝日新聞が行った世論調査(14、15日実施)によると、ポスト安倍の順位は小泉氏が22%でトップ、2位は石破茂氏18%、3位が菅官房長官と河野太郎防衛相が8%と続く。
「橋下氏は純粋に小泉氏が政治家として大きくなって欲しいという気持ちから批判している面はある。ただ、それ以上に自分が政界復帰した時の最大のライバルが小泉氏と見ているからこそ、厳しい注文を突き付けているのです。政界復帰したならポスト安倍調査でも小泉氏を抜くはず。その負けん気が橋下氏をさらに大きくするでしょう」(別の維新関係者)

 ケンカ橋下の政界復帰は近い。