トランプ政権、冷戦時代の「アメリカ宇宙軍」を復活。第6軍種「宇宙軍」設置は議会が難色
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トランプ大統領は2018年に「宇宙関連のレスポンシビリティ」のため、独立した組織としての"宇宙軍"設立が必要だと主張しました。その役割には米国の衛星の防衛、将来の宇宙空間における戦闘に備えるための計画などが含まれるため、現在は戦略軍の指揮下にある空軍宇宙軍団(AFSPC)を独立させ、陸軍、海軍、空軍、海兵隊、沿岸警備隊に並ぶ第6の軍種となる"宇宙軍"とすることを求めています。
ただ正式にそれを実行するには米国議会の承認が必要。しかし議会は宇宙軍の新規創設には消極的な反応を示しています。ペンス副大統領はトランプ大統領が宇宙軍創設のビジョンを概説したとき、2020年中に新軍種としての宇宙軍を創設すべく交渉していると述べていました。
ただ、統合軍のひとつとしてUSSPACECOMを復活させることで、宇宙関連の戦略で政権がリーダーシップを握る構造を構築し、それを新軍種創設のための足がかりとする可能性はありそうです。海兵隊対象で米軍参謀本部長のジョセフ・ダンフォード氏は先週行われた国立宇宙評議会の場で「このステップが競争上の優位性を確立する。方向性は明確で、われわれはそれを理解している。あとは前進するのみだ」と述べました。