「夏でも冬でもお湯」が提供されるのが普通である中国人にとって、日本の飲食店では冬でも冷水が提供されることが理解し難いと感じるようだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本には中国から伝わった文化や風習が今でも数多く存在するが、日本で独自に成立した習慣も存在する。こうした習慣に対し、中国人は面食らうことも多く、「中国での常識は日本では通用しない」と思うことも多々あるようだ。

 中国メディアの一点資訊はこのほど、日本文化のなかには中国の影響を受けたものが数多く存在すると指摘する一方、明治維新以降に西洋の文化を取り入れたうえ、日本独特の島国文化も相まって「中国人には理解し難い習慣」も多々あると主張した。

 たとえば、日本の飲食店ではまず「おしぼり」が客に提供されると紹介し、これは非常に良いサービスだと称賛する一方で、同時に「冷水」も一緒に提供される場合が多いと指摘。真夏ならば理解できるものの、日本では冬でも冷水が提供されるのは理解し難いと強調する一方、中国では日本と真逆であり、「夏でも冬でもお湯」が提供されるのが普通だと論じた。

 また、日本の「お客様は神様です」という考え方も中国人からすれば理解し難いとし、他国では「売り手が上から目線で、客に売ってあげる」という態度であることも多いと指摘した。これは中国でも同様で、計画経済時代の名残なのか、飲食店や商業施設の店員が上から目線で客に対応している様子は珍しいものではない。日本式の接客に慣れている日本人からすれば、中国での買い物には面食らうことが多々あると言える。

 その他、日本の宿泊施設は「人数」で宿泊料金が決まるのは不可解だと指摘。中国では1部屋あたりの料金が決まっていて、その部屋に何人で泊まろうと料金は変わらない。そのため、日本では2人で宿泊すると部屋代が2人分の割り増しの金額になるのに対し、中国では2人で分割することができるので、1人あたりでは半額で宿泊できると指摘、こうした日本の宿泊料金にまつわる習慣の違いは理解し難いと伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)