CBS MarketWatchによると、21日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で、米国標準油種であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の2月物は、米エネルギー省が同日発表した16日までの週の石油在庫統計で、原油在庫が予想に反して増加し、需給逼迫（ひっぱく）懸念が後退して売られ、一時、1バレル＝57.55ドルと12月1日以来の安値を付けた。しかし、ガソリン在庫と暖房油やディーゼル油などの溜出油在庫が予想を上回る大幅な減少となったことから買い戻され、結局、前日比47セント高の58.56ドルに続伸して引けた。

　　ガソリン1月物は、同3.12セント高の1ガロン＝1.54ドルに反発、暖房油は同3.61セント高の1ガロン＝1.7564ドルに続伸して引けた。米エネルギー省が同日発表した週間石油在庫は、原油在庫が前週比130万バレル増、ガソリン在庫は同30万バレル減、溜出油在庫は同280万バレル減だった。また、22日に16日までの週の週間在庫が発表される天然ガスは、同19セント高の100万Btu＝14.27ドルで引けた。市場では在庫の減少が予想されている。【了】