XFN-ASIAによると、鳥インフルエンザの大規模感染が相次ぐ中国は、感染被害の拡大を防止するため、全ての家禽（かきん）に対し鳥インフルエンザ・ワクチンを投与する模様だ。新華社通信が15日、農業省家畜部長官の話として伝えた。中国には現在、家禽が約52億羽いるといわれ、農家では毎年約14億羽を新たに肥育しているとしている。費用は政府が負担する見通し。中国では14日夜、先月19日以降9件目となる新たな大規模感染が確認されており、事態の沈静化を目指し、国を挙げての対策が急務となっている。

　　新たな感染が確認されたのは安徽省で、これにより家禽800羽が死亡したとしている。同省では先月25日、別の大規模感染が確認されていたが、今月に入ってから事態が沈静化し、当局は、感染は抑制されていると発表した矢先での感染再発となった。加えて香港紙の大広報（電子版）は15日、新疆で新たな大規模感染が確認されたと報じている。【了】