セクハラ問題からのケビン・スペイシー降板、リドリー・スコット『ゲティ家の身代金』完成までの軌跡まとめた特別映像
リドリー・スコット監督の新作『ゲティ家の身代金』より、セクハラ問題からのケビン・スペイシー降板、再撮影に至るまでの騒動をまとめた特別映像が解禁された。
1973年に発生し、1700万ドル(当時のレートで約50億円)の身代金を要求された石油王ジャン・ポール・ゲティの孫の誘拐事件を映画化した本作。事件の裏側で、誘拐犯と身代金を拒むゲティの間で戦い続けた人質の母親の本葬を描く。誘拐されたポールの母親アビゲイル・ハリス役のミシェル・ウィリアムズをはじめ、マーク・ウォールバーグ、クリストファー・プラマーが共演する。
セクハラ問題からのケビン・スペイシー降板、再撮影に至るまでの騒動をまとめた特別映像は、リドリー・スコット監督の「理由は簡単だ。一人の行いが全員の仕事を台無しにする事などあってはならない」という力強い言葉からスタート。急遽決定した再撮影に対して、ミシェルは「再撮影に迷いはなかったわ。むしろ喜んで引き受けたわ」「リドリーはリスクを恐れなかったわ」と、監督との絶対的な信頼関係が伺えるコメントをしている。
急遽オファーのあったクリストファーは「リドリーから電話をもらって興奮したよ。彼と仕事をしたいと思っていた」と、その際の喜びを語り「こんなにも手短にやるなんて、リドリーの勇気はすごい」と監督の大胆な決断とその実力を褒め称えている。
公開1ヶ月前の再撮影というだけでなく、役者も変えて撮影するという前代未聞の撮り直しは無事成功し、当初の公開日に間に合わせることが出来た本作。更に驚くべきことにクリストファーはこの演技で、史上最年長でアカデミー賞にノミネートされた。ほんの数か月の間に劇的な展開を見せ、映画業界に留まらずジェンダー問題など様々な話題を振りまき、世間の注目を集めている本作に注目だ。
映画『ゲティ家の身代金』は5月25日(金)より公開
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