トイレ騒動の女性声優が「伝えたい」 迷惑男へ示した意外な配慮
女性声優の高田憂希さん(25)が2018年5月11日、出演したアニメイベントで一部ファンが取った迷惑行為について、「とても辛い気持ちになったのは事実です」などとツイッターで言及した。
問題となったのは、高田さんが使用した直後のトイレに入ったという男性ファンの行動だ。男性は自らのツイッターで、手で便座をなで回す写真を公開しながら「お尻を触ってる気分」などと発信。この投稿をめぐっては、イベント責任者や徳島県知事らが連名で声明を発表する事態となっていた。
「皆様には節度ある行動をお願い致します」
騒動が起きたのは、5月4日から6日にかけて徳島市内で開催された「マチ★アソビvol.20」。商店街や公園など複数の会場で、さまざまな企画が同時に行われるフェス型のアニメイベントだ。
イベント最終日の6日、会場近くの飲食店で高田さんと遭遇したという男性ファンが、自らのツイッターで、「高田さんがさっき座ったトイレに来たw」などと報告。続けて、便座を自らの手でなでまわす写真をアップし、
「お尻を触ってる気分になってるw」
とも呟いた。
こうした投稿をめぐって、「マチ★アソビ」公式サイトには8日夜、徳島県の飯泉嘉門知事らの署名入りの注意文が掲載された。「もし本当にこういった行為が行われたのであれば、大変残念に思います」と切り出し、
「我々はファンの皆さんとの信頼関係をベースに『マチ★アソビ』の運営を行っており、それこそが魅力であり、それを守り、育てていきたいと思っています。皆様には節度ある行動をお願い致します」
と訴えた。
徳島新聞の5月10日付け朝刊の報道によれば、イベント責任者と県の職員は9日に徳島中央署を訪れ、警察に「男性ファンの特定と本人への注意喚起を要請した」という。
「呟く前に、誰かを傷つけないかな?って考えてみて」
今回の騒動について、当事者の高田さんは11日午後のツイッターに、「色々とお騒がせしました」と投稿。「とても辛い気持ちになったのは事実です」としつつも、自らのキャッチフレーズを引き合いに、
「そこは高田なので、やる気元気ゆうきでやってます」
と前を向いた。
その上で高田さんは、「どうしても伝えたいこと」があるとして、迷惑行為を行った男性について「調べたり晒したりするのをやめてあげて欲しい」と懇願。続けて、
「私を応援してくれている人がこんなことしちゃう人なんだって思われるのがすごくすごく嫌なので、『高田のファンは〜』みたいなことを書くのもやめてほしいです。行動する前に、呟く前に、誰かを傷つけないかな?って考えてみてほしいな」
と訴えた。
さらに高田さんは「偉そうにごめんなさい。でも本心です」として、
「みんなで協力しあってこれからも一緒に楽しい時間を過ごせるように、どうかどうか、よろしくお願いします!」
と投稿していた。