映画「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」の世界を再現!ソニーの最先端「ハプティクス技術」を体感する

写真拡大 (全16枚)

「JUMANJI EXPERIENCE」が、渋谷モディ1F 「Sony Square Shibuya Project(ソニースクエア渋谷プロジェクト)」で開催中だ。入場料は無料。5月中旬まで開催の予定。

「JUMANJI EXPERIENCE」は、全米異例の大ヒット映画というコピーでも話題の、体感型アトラクション・アドベンチャー映画「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」の日本公開を記念したイベント。

・映画「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」の撮影小道具
・映画の中にいるような写真が撮れる「ジャングルフォトスポット」
・コントローラーを使用した3Dの「ジュマンジ没入体験ゲーム」、
など、映画の世界を体感できるコンテンツをイベント会場で楽しむことができる。

2018年3月30日、映画「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」がMX4D/4DXにて先行上映されるのにあわせて、報道関係者向けに渋谷モディで「JUMANJI EXPERIENCE」の内覧会が開催された。

動物好きな筆者は、ソニーの最先端テクノロジー「ハプティクス技術(触覚提示技術)」も体験できるということで、居ても立っても居られずに参加してきた。


■「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」とは? 〜 4DX 映画館の技術 〜
映画のストーリーは、学校に居残りしていた4人の高校生が「ジュマンジ」という名前のソフトが入った古いテレビゲーム機を発見する。プレイするキャラクターを選んだ途端、4人はゲームの中に吸い込まれ、性別や身体、性格が異なるゲーム上のキャラクターになってしまう。しかも、そこには、カバやジャガー、ゾウ、サイなどの凶暴な動物たちが生息しているのだ。
彼らは現実の世界に戻るために、ゲームをクリアしなければならないのだった。

4DX映画館では、「モーショノロジー(モーション+テクノロジー)」と呼ばれる独自の4DX技術を体験することができる。
映画のシーンに合わせて
・座席が動き
・風
・水
・香り
などのエフェクトが連動するというものだ。

とくにモーションシート(動く座席)はモーショノロジーで精巧にプログラミングされており、 時には激しく、 時には繊細に動きがコントロールされており、観客はリアルな映画体験を味わうことができる。
観客は、座席やエフェクトが一斉に作動することによって一体感を味わえるというわけだ。





ソニーの「ハプティクス技術」とは?
ソニーの「ハプティクス技術」とは、「触覚提示技術」とも言われる同社の最先端テクノロジーだ。

今回のコンテンツ「ジュマンジ没入体験ゲーム」では、ベストとコントローラーに使用されている。
振動デバイスが人間の皮膚(触覚)を刺激して、ブルブルとふるえる体感を得ることができる。
技術的な内容は企業秘密とのこと。

ハプティクス技術の今後の展開だが、ソニーでは特にエンタテインメント分野に向けて、このベストを応用する開発に注力している。




■「ジュマンジ」に渋谷の街が乗っ取られた? 体験イベント
さて、前置きが少し長くなったが、「ジュマンジ」の体験イベントをお届けしよう。

●「ソニービジョン渋谷」
「JUMANJI EXPERIENCE」のイベント会場である渋谷モディに向かったところ、いきなり度肝を抜かれた。
壁面大型街頭ピジョン「ソニービジョン渋谷」に映し出される映像が衝撃的なのだ。


壁面大型街頭ピジョン「ソニービジョン渋谷」に映し出される映像が衝撃的なのだ


ソニービジョン渋谷」の映像では、
リアルタイムのスクランブル交差点の映像がジャングルへと変化し、街を行き交う人々の間近に巨大なサイやヘビ、ソウ、ワニ、カバが出現しているのだ。
ヘビが絡む映像の演出も面白く、様々な猛獣が押し寄せてくるインタラクティブな映像体験を楽しめた。


街を行き交う人々の間近に、サイの大群が走っている。


●映画のようなジャングルで撮影できるフォトスポット」
現在は終了しているが、取材時には渋谷モディの1階の入口「店頭プラザ」には、「ジュマンジ フォトスポット」が用意されていた。
建物内の「ソニースクエア渋谷プロジェクト」にも「ジャングル フォトスポット」があり、まるで映画のジャングルの中で撮影したような写真が撮れる。


渋谷モディの1階の入口から、すでに「ジュマンジ」の世界だ。


サファリハットや双眼鏡など、さまざまな撮影アイテムを使って、記念写真が撮れる。
InstagramやLINE、TwitterなどのSNSで思わずシェアしたくなることだろう。


筆者も早速、ヘビを首に巻いて記念撮影をしてみた。


「ジュマンジ トリックアートルーム」は、
小屋のような建物で、小人と巨人のような写真を撮ることができる。


小人と巨人のような写真を撮ることができる「ジュマンジ トリックアートルーム」もある。


●映画「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」の撮影小道具に出会える
渋谷モディ内の「ソニースクエア渋谷プロジェクト」は、映画「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」のイベントブースになっている。


映画「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」のイベントブース。


ブースの入口付近には、映画「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」の撮影で実際に使用された小物も展示されている。


これが物語のキッカケとなるテレビゲーム機だ。


映画「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」では、緑色の宝石をゲットして石板にはめ込めば、現実世界に戻れる。


緑色の宝石と、それをはめ込む石板。


●映画の世界に入り込める「ジュマンジ没入体験ゲーム」
映画「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」の世界観をリアルに再現したのが、「ジュマンジ没入体験ゲーム」だ。

プレイヤーは3Dグラスとハプティックベストを着用して、ハンドコントローラーを手に持つ。ゲームがスタートすると、一気にジャングルの世界へ突入だ。
映画の中でも重要なキーワードとなる緑色の「宝石」を持ってゲームをクリアするというミッションを与えられる。





ベストとコントローラーは、ソニーの最先端テクノロジーであるハプティクス技術を搭載している。
動物からの攻撃や、投げられた石、枝、ココナッツなどが身体に当たると、その衝撃を感じることができる。


投げられた石、枝、ココナッツなどが身体に当たると、その衝撃を感じることができる


ジャングルの中には、猿や象、サイなどの動物たちがいて、プレイヤーを目掛けて襲ってくる。
プレイヤーはコントローラーで反撃しながら、ミッションを進めて行くのだ。

迫力満点の体験は、ぜひ、現地で味わってほしい。


プレイヤーに襲い掛かってくる、サイの群団。



●映画の中の動物に変身できる「3Dクリエーター with ジャングル・アニマル」
「3Dクリエーター with ジャングル・アニマル」では、デモ用Xperiaスマートフォンにプリインストールされているアプリ「3Dクリエーター」で自分の顔を3D撮影すると、「JUMANJI EXPERIENCE」オリジナルの「ジャガー」のアバターを作ることができる。


顔を3D撮影しているところ。


アバターはその場で持ち帰ることができる。


出来上がった筆者のアバター。



■「ソニースクエア渋谷プロジェクト」の仕掛け人! 企画担当のソニー高橋氏に聞く
さて、イベント会場にて、企画担当のソニー株式会社ブランド戦略部ロケーションブランディング課高橋広樹氏にお話をうかがうことができた。
ソニースクエア渋谷プロジェクト」の仕掛け人のひとりだ。

まず気になるのが、「JUMANJI EXPERIENCE」をスタートさせようとしたきっかけだ。

「映画「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」は昨年12月、米国でスタートしました。ソニースクエアはニューヨークと渋谷の2箇所にありますが、それに伴ってグローバルなソニースクエアでジュマンジを盛り上げるイベントを何かやろうということになり、ニューヨークのメンバーともいろいろと考えながら、こういった展示を始めました。」(ソニー高橋氏)

今回のイベントでは、いずれも映画をベースに、ソニーが持つ独自技術を楽しむことができる。
どういう風に進めて行ったのだろうか。

ソニーはグループ会社がたくさんあるので、そこが持つ技術を、どうやったら楽しんで体験もらえるかを、いろいろ考えました。たとえば、3Dクリエーターだったら、ソニーモバイルコミュニケーションズが昨年出したXperiaに搭載されているものです。もともとクマでしたが、それを「ジャングル風に変えたら面白いよね。」というのが企画段階でありました。同担当者から「いいですね。やってみましょう。」という企画段階の話から、これは実現しました。』(ソニー高橋氏)

取材時、渋谷モディ1階の入口では、トリックアートを楽しめた。
なぜ、トリックアートにしたのか?  とても気になったので、お聞きした。

『トリックアートに関しても、ジャングルとジュマンジと、何かソニーらしさを掛け合わせたら、どんなフォトスポットができるのかというのを、メンバーでいろいろと相談しながら、あのかたちになったという感じですね。』(ソニー高橋氏)

ところで、これほど面白いイベントを実施するために、苦労やつらかったことはなかったのだろうか?

「つらかったことは実はあまりなかったですね。
唯一苦労という意味でいうと、「ジュマンジ没入体験ゲーム」を楽しむためには、けっこう暗さを担保しなければならない点です。暗さを担保すると、まわりから何をやっているのかが見えないので、結局、そこを見せたいのに環境を整えるのには見せないという難しさがありました。ただ実際、楽しんでいただけるのには自信があったので、やって頂けたら皆さん、すごく反応はよいです。」(ソニー高橋氏)


メインとなるアトラクションで、「ハプティクス技術」を採用した理由もお聞きした。

『ハプティクス技術はこれまでに体験ゲーム用向けなどに作って好評であり、今回ハプティックベストを着用して映画を見るという、映画興行上映として世界初の試みを超体感シネマ「マジジュマンジ」で実施することから、それに合わせて体験ゲームも開発しました。』

ゲームっぽいアトラクションのねらいについても聞いてみた。

『「ジュマンジ」という映画はもともとボードゲームが原作でした。今回はテレビゲームに、それがかたちを変えて、みんながテレビゲームの世界に取り込まれるというのがテーマだったので、「来てくれるお客さん自身もジュマンジの世界観に飛び込んで体験してもらうというのが、何かできたら面白いな。」というところから、テレビゲーム風にしているという感じですね。』(ソニー高橋氏)

最近はやりのVRではなくて、あえて「3Dグラス」にした理由もお聞きした。

『なるべく大人数で「ジュマンジ」の世界観を楽しんでもらえればな。」と思ったからです。』(ソニー高橋氏)

最後に今後の展開について伺った。

「今後も、こういった映画だけでなく、音楽だったり、ゲームだったり、アニメだったり、ソニーはさまざまなコンテンツを持っていますし、テクニカルの技術も持っていますので、それを掛け合わせて、若い人たちにもソニーは楽しいと思ってもらえる企画をやっていきたいと思っています。」

今後もソニーの面白いイベントを楽しみにしたい。


ITライフハック 関口哲司