中国メディア・今日頭条は28日、世界を代表する日本の自動車メーカー・トヨタのロゴマークの変遷について紹介する記事を掲載した。(イメージ写真提供:(c)tpgimages/123RF)

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 中国メディア・今日頭条は28日、世界を代表する日本の自動車メーカー・トヨタのロゴマークの変遷について紹介する記事を掲載した。

 記事は「トヨタは現在、世界で最も価値のある自動車ブランドであり、そのロゴマークが持つ価値だけでも計り知れない。しかし、トヨタのロゴマークは最初から現在のものが使われた訳ではない」とした。そのうえで、まだ自動車製造が織機メーカーの一部門に過ぎなかった頃の黎明期に使用されていたマークは「TOYOTA」ではなく「TOYODA」であったと紹介している。

 そして、1937年に豊田自動車工業株式会社が誕生すると、新たなロゴマークを公募することになり、約3万点の応募の中から「トヨタ」の文字を丸で囲ったマークに決定したと説明。「文字にはスピード感ある装飾が施され、赤い丸の輪郭は日本国旗をイメージさせる。どこをとっても濃厚な日本文化の色彩を帯びたマークだった」と解説した。

 長く用いられた「トヨタ」マークだが、1980年代に入るとロゴマークをアルファベット化する一大改革を実施、現在のフォントの「TOYOTA」マークが用いられるようになったとした。そして、1989年には米国でレクサスの「Lマーク」を用いるようになったことから、3つの楕円形を使った現行のロゴが使われるようになったと説明している。

 記事は「織機工場時代のロゴマークを加えても4回しか変更されておらず、他のメーカーに比べると変更の頻度は少ない。しかし、トヨタは車種ごとにそれぞれ独自のエンブレムを作ることを厭わないのである」とし、クラウンやセンチュリー、アルファードなどのエンブレムを紹介。「まるでエンブレムコレクターのよう。でも、どの車種のエンブレムもかっこいい」と伝えた。

 記事によれば、車種ごとにエンブレムが異なるのは日本だけで、海外で流通しているトヨタ車は全て同じエンブレムであるという。「そのため、中国国内には中国産のトヨタ車を購入後にエンブレムを日本版のものに交換するオーナーが少なくないのである」とのことだ。

 確かに、中国の街で走っているヴィッツ(中国ではヤリス)、アルファードの正面には各車種のエンブレムではなく、トヨタのエンブレムがついており、なんとなく変な感じがする。ある中国のネットユーザーは「これはトヨタの戦略。日本ではトヨタ車が大半を占めており、日本人がトヨタのエンブレムに過敏になることを恐れたため、車種ごとのエンブレムを作るようになったのだ。一方、外国では絶対的なシェアを獲得しておらず、ブランドイメージを強化し続ける必要があるので、みんな同じトヨタエンブレムを使っているのだと説明した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(c)tpgimages/123RF)