現役Ｊリーガーが選んだ今季の「MVP」は？ Ｊ１全18クラブ、計90選手にアンケート！
【選出概要】Ｊ１の各クラブから５人ずつ、合計90人にアンケートを実施。2016年のベストプレーヤーを自クラブ以外から３人挙げてもらい、ランキングを作成した。ポイント換算の内訳は１位＝５pts.、２位＝３pts.、３位＝１pt アンケートはチャンピオンシップ前に行なった
―――◆―――◆―――◆―――
●10位タイ 32pts.
興梠慎三 （浦和／FW）
今季成績：30試合・14得点・３アシスト
今季本誌採点：5.93
「動き出しが上手いから、守る側からすると本当に難しい相手」（舞行龍／新潟）と、神出鬼没な動きとボールキープ力、さらに精度の高いシュートに苦しめられたチームから票を集めた。オフ・ザ・ボールを含めた献身性が高く評価されるなか、「なんでもこなせる選手だけど、ストライカーとしての能力もＪナンバー１」と、広島の林は絶賛。
●10位タイ 32pts.
レオ ・シルバ（新潟／MF）
今季成績：32試合・５得点・２アシスト
今季本誌採点：6.09
チームは下位に低迷したが、大宮の河本が「新潟の心臓として攻守に躍動していた」と言うように中盤で圧倒的な存在感を放った。力強いボール奪取はもちろん、縦への推進力でも違いを見せつけるプレーのクオリティは「ハイレベル」（森脇／浦和）。この助っ人ボランチの奮闘がなければ、新潟はＪ１に残留できなかったはずだ。
●９位 33pts.
アデミウソン（G大阪／FW）
今季成績：29試合・９得点・１アシスト
今季本誌採点：5.70
加入１年目の今季はＪ１でチーム最多の９得点、ルヴァンカップ決勝での先制弾など、「技術も高いが、コンスタントに違いを発揮できる」（駒井／浦和） とインパクトを残した。「とにかく個の能力が強烈」と語る新潟の野津田からは、「ドリブル、パス、シュートすべ ての質が高い。同世代なので負けたくない」とライバル視されていた。
●７位タイ 36pts.
小林 悠 （川崎／FW）
今季成績：32試合・15得点・９アシスト
今季本誌採点：6.16
クラブ記録の７試合連続弾を含む、14年以来のふた桁得点。大事な場面での「勝負強さとシュート技術」には、 日本代表ＧＫの西川も舌を巻く。さらに「ゴールに向かう動き出しの多さがＤＦとしては一番厄介」（大井／磐田）と、�狢緻昌�〞である裏への抜け出しを讃える声も多数。数々のチャンスに絡む姿は、「THE・FWと呼べる」（三門／福岡） 。
●７位タイ 36pts.
クリスティアーノ（柏）
今季成績：17試合・７得点・１アシスト（甲府）
17試合・９得点・６アシスト（柏）
今季本誌採点：5.97（甲府）、6.09（柏）
シーズン前半は甲府で、７月以降は柏でプレーした今季のＪ１では、自己最多の年間16ゴール。その「シュート力」を川崎のＧＫチョン・ソンリョンも評価しており、攻撃面に目を奪われがちだが、「運動量が多く守備もできる」（永木／鹿島）。汚れ仕事も率先してこなすブラジル人アタッカーがいたからこそ、柏のプレスは効いていた。
●６位 44pts.
柏木陽介 （浦和／MF）
今季成績：33試合・５得点・６アシスト
今季本誌採点：5.98
「浦和が上手くいっているのは、彼の輝きがあってこそ。ひと皮むけた感じ」 と、元同僚である広島の青山から１位の評価を得た。「彼から攻撃が始まる」 （小川／名古屋）という司令塔役はもちろん、「大きいのは守備意識の向上。 だから高い位置でボールを奪えていた」 （森粼和／広島）と、積極的なプレッシングによる貢献度も高かった。
